測量士

測量士の残業の多さや福利厚生・残業の少ない職場の見つけ方

by LEGAL JOB BOARD 篠原

転職エージェント

担当職種:
  • 土地家屋調査士
  • 測量士

こんにちは。測量士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の篠原です。

本記事では、「測量士の残業や福利厚生」について解説します。

具体的には、

  • 測量士の残業が多いとされる理由
  • 公共測量・民間測量での残業時間の違い
  • 残業手当や福利厚生

についてまとめています。

残業が多くてお悩みの現役測量士の方はもちろん、測量士の残業について気になっている方にもご覧いただきたい内容となっています。

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測量士の残業が多い理由

測量士は残業の多い職種です。その理由をまとめます。

①人手不足だから

残業が多い理由の一つに、人手不足が挙げられます。

測量士が人手不足になっている背景に、「人件費の削減」があります。

もともと仕事量の多い職種ですが、測量作業の報酬単価が下落傾向にあることから、測量事務所や企業は人件費を減らし利益を確保しようと努めています。

そのため1人1人の担う仕事量はかなりのものになっており、残業を迫られる環境になっているのです。

②移動時間や測量地点が多いから

測量士は、車で現場に向かい、測量をしなければならないため、移動時間がかなりかかってしまいます。

また、1日に測量する場所が1件だけではなく、数件行うことが多いため、交通渋滞などに引っかかってしまうと時間が押してしまいます。

例えば早朝から測量を行ったとしても、事務所に着くのは17時など。

その時間から測量した数値を打ち込むといった事務作業をすれば、残業からは逃れられないでしょう。

残業が多い職場・少ない職場

測量士が残業が多い理由を前述しました。

ここからは、残業が多い傾向にある事務所や企業の特徴を解説します。

以下の情報を参考にしながら求人をチェックすると、残業が多いかどうかを事前に把握できるようになるはずです。

※確定ではないのでご注意ください。気になる求人の残業の多さについてはっきりと知りたい場合は、測量士専門の転職エージェントに聞くことをおすすめします。

民間系の測量を取り扱う職場は残業が多い傾向

残業が比較的多いのは、民間系の測量を取り扱う事務所や企業なのです。

「民間系の測量」とは、

  • 現況測量
  • 境界確定測量

などです。

家と家の境目を測るなど、司法書士の登記などに付随した測量ですね。

絶対に民間系は残業が多いとは言い切れないですが、こういった傾向があるのは確かです。

公共系の測量を取り扱う職場は残業が少ない傾向

一方で公共系の測量事務所や企業は、民間系よりも残業は多くない傾向にあります。

公共系の測量とは、

  • 基準点測量
  • 応用測量
  • 現地測量(路線測量・河川測量などを含む)

といった、道路やトンネル、公共の建物などの測量です。

公共系の測量では、ドローンなど、少人数で測量可能な最新型の測量機を使うことが多いため、民間測量に比べて効率化されている点があります。

精密な測量が求められる民間の測量には、測量機やテクノロジーがまだ普及しきれていないのです。

公共測量は民間に比べ残業が少ないが忙しい

民間の測量事務所が忙しく、残業が多くなりやすいということがわかりました。

しかし公共測量は公共測量で、大変な面もあります。

というのも、公共系では「夜勤」と「出張」がつきものなのです。

その内容について詳しく説明します。

①夜勤が多い

高速道路やトンネルなど、日中だと測量すること自体が難しいのです。

そのため、公共系の測量は夜間に行うことが多く、夜勤が多くなります。

最新の技術を使って効率良く測量をする公共系ですが、その分測量する規模が大きく、昔よりは短縮されましたが時間はかかるでしょう。

次の日が休みになる配慮などはされてると思いますが、体力的にも大変だと言えます。

②出張も多い

公共系の測量では、出張も多いです。

測量の規模が小さいものだと、日帰り〜5日。

トンネルや高速道路など、規模が大きいものだと1ヶ月近く出張にいくこともあるそうです。

公共系の測量は「残業がない」といえども、夜勤や出張などがあることは頭に入れておくべきかと思います。

『大変さ』の基準は人によってそれぞれですが、「残業がないから楽である」とは、一概にも言えません。

残業手当の有無

測量士は残業が多いと前述しました。

では、残業代は出るのでしょうか?

結論から言うと、基本的には残業代は出ます。

しかし細かく言うと、約7割の事務所が『みなし残業』という制度を取り入れています

みなし残業とは

みなし残業とは、「基本給の中にあらかじめ一定時間分の残業代を含ませてある制度のこと」です。

固定残業制度とも呼ばれています。

例えば「月20時間の残業を含む」などと雇用契約書に記載されている場合には、月20時間までの残業代は賃金とは別に残業代として支給されません。

これは、雇用契約時の雇用契約書に必ず明記されているもので、従業員に事前に知らせる必要があります。

また、口頭で「残業してもみなしだから」と説明するだけでは不十分なため、書面で書かれていることを確認してください。

もし書かれていないのにもかかわらず、みなしとされている場合は違法となります。

※ちなみに、みなし残業時間分は残業しなければいけない、というわけではありません。

みなし残業以上の残業代は支払われる

みなし時間を越えた場合、事務所・企業は追加で(越えた分の)残業代を支払う義務があります。

よって、みなし残業時間の超過分は残業代が発生します。

しかしブラックな事務所や企業の場合、支払われないケースも。

また、残状時間がみなし時間より少ないからと言って給料を減額するようなブラック組織もあります。

この二つは違法です。

もしこのような違法な待遇を受けている場合は、労基に相談すれば真っ当なお給料を支払ってもらえる可能性があります。

またそのような事務所や企業に勤めている場合は、真っ先に転職しましょう。

測量士専門の転職サイトであるリーガルジョブボードでは、残業の少ない・ワークライフバランスの整った測量士の職場をご紹介できます。ぜひお気軽にご連絡ください。

福利厚生について

続いて測量士の福利厚生についてです。

基本的にほとんどの職場では、以下の福利厚生が設けられています。

  • 厚生年金保険
  • 健康保険
  • 雇用保険
  • 労災保険
  •   退職金

事務所によりけりですが、これらにプラスして家族手当や、住居手当など様々な福利厚生があります。

中には、会社と提携している宿泊施設に安く泊まれるなどユニークなものもあります。

特に、資格手当や、育児休暇(女性だけでなく、男性も含め)があると、良い会社である可能性が高いです。

しかしながら、「取得実績あり」と求人票に記載されていたとしても、例えば従業員1000人中1人というような実態であるケースもあります。

気になる求人の実態は、測量士の専任エージェントであるリーガルジョブボードにぜひお問い合わせください。リアルな職場の情報や口コミなどをお伝えいたします。

ワークライフバランスが整っている測量士の職場は増加中

近年話題となっているワークライフバランスですが、測量業界でもじわじわと浸透してきています。

私もいろいろな測量の事務所様・企業様と関わる機会がございますが、ワークライフバランスを整えようとしている職場は増えてきているように思います。

肉体労働で大変なイメージの業界ですが、男性であっても取得できる育児休暇や家族手当など、みんながうまく働けるように取り組んでいる事務所もあるのです。

しかし、ネットの求人票や口コミから得られる情報では、どの職場がワークライフバランスの整っているのか知ることは難しいです。

そのため求人先と面接や面談を重ねながら、内情を把握することが大切。

とはいえ、そのあたりの情報は「応募する立場」からは聞きにくいです。

それに、求人先は基本的に「良いところ」しか言わないので、悪い面をあらかじめ把握することができません。

そのため職場の内情を把握するためには、前述しているように測量士専門の転職エージェントを活用することで解消されます。

転職エージェントは職場の採用担当者と繋がっており、リアルタイムで職場の労働環境を知っているからです。

まとめ

本記事のまとめは以下のとおりです。

  • 残業が多いのは民間の測量である。
  • 公共の測量は残業自体は少ないが、出張や夜勤が多い。
  • 約7割の事務所はみなし残業をつけている。

測量の現場では、残業、出張等があることはほぼ当たり前だと考えていいでしょう。

そのため、福利厚生などのサポート体制が「良い事務所」を見極めるポイントとなります。

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 篠原

転職エージェント

担当職種:
  • 土地家屋調査士
  • 測量士

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