弁護士
TMI総合法律事務所の就職・転職難易度や求められる条件|年収や業務についても解説

TMI総合法律事務所の就職・転職難易度や求められる条件|年収や業務についても解説

by LEGAL JOB BOARD 森田

転職エージェント

担当職種:
  • 弁護士
TMI総合法律事務所の就職・転職難易度や求められる条件|年収や業務についても解説
弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の森田です。
本記事では、五大法律事務所の一つである「TMI総合法律事務所」の特徴や年収、採用条件などを解説します。
TMI総合法律事務所に興味をお持ちの方や、就職・転職活動中の弁護士・司法修習生の方はぜひ最後までご覧ください。
【2024年】全国法律事務所ランキング
順位 法人名 弁護士数 所在地
1 西村あさひ法律事務所 702 東京都 千代田区大手町
2 アンダーソン・毛利・友常法律事務所 639 東京都 千代田区大手町
3 森・濱田松本法律事務所 623 東京都 千代田区丸の内
4 TMI総合法律事務所 583 東京都 港区六本木
5 長島・大野・常松法律事務所 568 東京都 千代田区丸の内
6 ベリーベスト法律事務所 380 東京都 港区六本木
7 アディーレ法律事務所 236 東京都 豊島区東池袋
8 渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 217 東京都 千代田区内幸町
9 シティユーワ法律事務所 185 東京都 千代田区丸の内
10 弁護士法人大江橋法律事務所 170 大阪府 大阪市北区

全ランキングのご確認はこちら

TMI総合法律事務所の概要

TMI総合法律事務所は、約580名の弁護士が所属している大手事務所です。

外国大手法律事務所と業務提供をおこない、国外案件を積極的に対応しています。

採用活動が活発で、特に司法修習終了後4年目までの若手弁護士の採用に積極的です。

弁護士数 583名
所在地 〒106-0032
 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー23階
拠点 東京、名古屋、大阪、京都、神戸、福岡、シリコンバレー、
 ブラジル(デスク)、メキシコ(デスク)、上海、北京、ハノイ、
 ホーチミン、ヤンゴン、バンコク、プノンペン、シンガポール、
 フィリピン(デスク)、マレーシア(デスク)、インドネシア(デスク)、
 ロンドン、ケニア(デスク)
得意領域 知的財産、コーポレート・M&A、紛争解決、銀行・金融など
公式HP https://www.tmi.gr.jp/

※弁護士数は、LEGAL JOB MAGAZINE 編集部調べ(2024年1月時点)です。

業務分野・専門性

TMI総合法律事務所は、企業法務に関わること全般を対応しています。

具体的に、M&Aやファイナンス、コンプライアンス体制の整備から知的財産まで幅広い案件があります。

知財、エンタメ、スポーツに強みを持っており、各分野を得意とする弁護士が多く在籍しています。

残業時間や有給休暇

2019年の月平均残業時間は12.9時間と言われていますが、それよりも長く働いているのが現状です。

五大法律事務所はかなり忙しく、朝から晩まで働いていることで知られています。

弁護士は「業務が終わったときが退勤時間」という感覚の方が多く、残業という概念が薄い方も多くいらっしゃいます。有給休暇などで休みを取得しても、仕事が終わらずに結局働いていることもあるようです。

TMI総合法律事務所は、「他の五大法律事務所と比べると勤務時間が少なめ」といった口コミがありますが、それでも法律事務所全体でみると多い方でしょう。

弁護士の平均残業時間については、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。

あわせて読みたい記事はこちら

年収・収入・月収

TMI総合法律事務所の給与水準は、かなり高い傾向にあります。

五大法律事務所の中では少し低めと言われていますが、新人のアソシエイトでも年収1,000万円を超え、一般的な法律事務所と比べるとかなり高給与です。

また、転職時には「TMI総合法律事務所の出身」というキャリアが評価されますので、年収交渉に苦労することも少ないでしょう。

さらに、独立する場合も「TMI総合法律事務所出身の代表」というだけで箔がつき、採用活動にも強くなるため、弁護士を採用しやすくなります。

初任給1000万
100万弱ずつあがっていく。
他の大手に比べて、勤務時間自体は短め。
それゆえか、他の大手より給料は少し低い。ただ、世間の水準からすれば、高給。
エンタメ、スポーツ、知財などに強い。
新しいことに取り組んでいくイメージ。
他の大手と比べて、離職率は低い。
内部は同期同士はかなり仲がいいみたい。
他の大手より、個々の独立志向はうすめ
出典:lawyers-info.com

就職・転職・採用について

ここからは、TMI総合法律事務所の就職や転職において、求められる条件やスキルについてまとめます。

新卒(司法修習生)と中途採用で異なる部分があるため、それぞれに分けて解説します。

新卒・司法修習生の採用について

TMI総合法律事務所は、新卒・司法修習生を多く採用する傾向にあります。

新卒・司法修習生が入所するためには、下記の条件は必須です。

  • 高学歴であること
  • 司法試験の順位が高いこと
  • 語学スキルが豊富であること
  • タフであること・体力があること

新卒・司法修習生は業務実績・実務経験がないため、応募者の本質(人柄やポテンシャル・能力)を見極められることが多いです。

まず、地頭の良さを見るために、出身大学や司法試験の順位が見られます。そのため、求人に応募する際、在学中の成績証明書や司法試験の成績通知書といった書類が必要です。

TMI総合法律事務所にかかわらず、弁護士の就職・転職には司法試験の順位、学歴などが重要になるケースが多いでしょう。詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。

あわせて読みたい記事はこちら

中途採用について

TMI総合法律事務所では、中途採用も行っています。

ただ、新卒・司法修習生よりもハードルが高いといわれています。

中途採用の場合、個人のスキルや業績をシビアに見られるためです。求められるレベルが他の法律事務所よりも高いので、中途で転職する場合はスキルや実績を身につけ臨まなければなりません。

TMI総合法律事務所は、専⾨性の⾼いリーガルサービスを的確かつスピーディーに行うことを意識しており、それに対応できるスキルの高い弁護士を求めています。

  • TMIの弁護士・弁理士・スタッフと一緒になって、TMIをともに発展させていく熱意
  • 特定分野における優れた知識および経験

上記のような経験者の弁護士を随時募集中です。

2024年 サマークラークの募集情報・応募方法

TMI総合法律事務所では、法科⼤学院に在学中の⽅を対象に、サマー・アソシエイト・プログラムを実施予定です。

対象法科⼤学院在学中の⽅
※令和6年度司法試験(本試験)を受験予定の⽅を除く
内容・法務関連ドキュメントレビュー
・法令・判例リサーチ
・交渉ロールプレイ
・座談会
・講話
・懇親会 など
時期【1】2024年9月 3日(火) ・4日(水)
【2】2024年9月 5日(木) ・6日(金)
【3】2024年9月10日(火)・11日(水)
【4】2024年9月12日(木)・13日(金)
【5】2024年9月17日(火)・18日(水)
【6】2024年9月19日(木)・20日(金) 
【7】2024年9月24日(火)・25日(水)
【8】2024年9月26日(木)・27日(金)
待遇交通費支給
※一都三県外にお住まいの方には、プログラム期間中の宿泊場所を提供
応募期間【受付開始】2024年4月1日(月)11:00
【受付締切】2024年4月29日(月)17:00
応募方法マイページに登録後、応募フォームより申し込み

応募期間は上記のように定められていますが、定員に達した場合は期限前に募集が締め切れられる可能性があります。詳細は以下のURLよりご確認ください。

https://tmi-recruit.com/recruit/lawschool/

TMI総合法律事務所の評判・口コミ

ここからは、TMI総合法律事務所で実際に働いたことのある弁護士による評判・口コミをご紹介します。

実際に働いたことのある方の声は、就職前後でのギャップを埋める貴重な情報となります。事前にチェックしておくと良いでしょう。

良い口コミ

まずは前向きな口コミからご紹介します。

他の大手とは違い、一部上場企業だけでなく、非上場だけど儲かっているみたいな企業もクライアントに結構いる。
新しいことにはどんどん取り組んでいる。VCを設立したり、IT分野に強いのはその故かも。
他の大手と比べると、まだ歴史は浅いので、日本人特有のブランド価値は四大よりはまだ低いかも。AMTがいまや4大と呼ばれるようになったのと同じく、今後どうなるかはわからない。すでに五大と呼ばれることは最近はかなり多い。
待遇は昔よりかなり上がっており、4大に準ずるぐらいには既になっている。今後もさらに上がる可能性あり。
自分と事務所をさらに成長させたいという強い思いがある人は向いている
出典:lawyers-info.com

よく四大と比較されるが、事務所としてそこを目指しているわけでは必ずしもなく、いまだベンチャー的な冒険心溢れる事務所であり、新しいことをやりたい、という人が多い。
内部での熾烈なパートナー昇格争いとは無縁の事務所で、それなりにちゃんとした人であれば、しっかりやっていけばゆくゆくはパートナーになれる。それゆえか、社内の人間関係はよい。
また、(感覚的だが)爽やかで明るいいい人が多い。採用において、人格面をかなり見ているためと思われる。優秀でも、人格に難があると落とされる。また、スポーツ好きも多い。
忙しさ的には四大ほどではないようで、300時間を超えると「あいつは忙しい」と言われるレベル。
確かに四大よりは給料が低いが、最近業績が良く、ボーナスがかなり出ているので、そこまでの差はないか?
四大にはぶっ飛んで優秀な「規格外」のパートナーが一定数おり、各種格付け等にそのような人がよく出てくるが、対照的に、TMIには、生え抜きではそこまで飛び抜けた圧倒的に個として優秀な人はおらず、そこをチームワークでカバーしている印象。その点をもって、四大よりも仕事のクオリティが劣るとする向きもあるが、みな普通に優秀ではあり、ただ、「ぶっ飛んでまてまはいない」という感じ。
総じて、普通に良い事務所と思う。
出典:lawyers-info.com

業務体制や待遇についての口コミ

続いて、業務体制や待遇に関する口コミです。

四大に較べ、ギスギスしている人が少なく、若手の風通しが良いという印象。
出典:lawyers-info.com

・初任給はいわゆる四大基準(1200万円)には届かないものの、毎年150〜250万のベースアップがあるため、下記労働環境を照らし合わせれば悪くない
・繁忙度入力システム(レベル1〜5)があり、パートナーはそれを見てアサインする。アソは業務量の調整ができる
・働きたい人はバリバリ働けるし、休みが必要な人は休める、個々人の希望に沿った働き方ができる
・朝の出勤時間はフレキシブル。お昼に来るアソもちらほら。
・もちろんアソもテレワーク可
・アソも個人事業主という建付けなので確定申告も自分で行うことになるが、その分経費関係の調整はしやすい
・一部重鎮パートナーに非常に個性的な方がいらっしゃるが、間に若手パートナーが入るため、若手アソには特に影響なし
・一年目にセブ島研修あり
出典:lawyers-info.com

エージェント利用は“内定率アップ”の近道

弁護士としての就職・転職を検討されている方は、転職エージェントの活用がおすすめです。

特に、以下のようなお悩みをお持ちの方は、弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。

  • 転職したい気持ちはあるが、現職が多忙で動き出せない
  • 求人の比較・検討~選考まで、すべて一人で行うのに不安を感じる
  • キャリアパスや自身の希望について考えきれていない

業界知識が豊富で、高い専門性を持ったプロが、あなたの就職活動を全面的にサポートいたします。

弁護士_エージェントバナー

エージェントを利用するメリットとして、

  • 自身に適したスケジュールで就職・転職活動が進められる
  • 希望に沿った求人の紹介、書類添削、面接対策などが受けられる
  • 複数の選考を並行しながら、効率よく進められる
  • 業界知識や裏事情を把握しながら就職活動ができる

などがあります。就職・転職に少しでも不安のある方、プロからのサポートを受けたい方は、弁護士専門エージェントをぜひご活用ください!

合わせて読みたい記事はこちら

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 森田

転職エージェント

担当職種:
  • 弁護士

リーガルジョブボードの弁護士・司法修習生などを専門とする転職エージェント。多数の紹介実績を持つ。希望に沿った就職・転職先の紹介や、 転職相談会・キャリアカウンセリングを随時開催中。転職のちょっとした疑問や心配ごとでもご相談いただけますので、お気軽にご連絡ください。

この記事をシェアする

関連する記事

このサイトの監修者・著者