長島・大野・常松法律事務所の就職・転職難易度や求められる条件|年収や業務についても解説
by LEGAL JOB BOARD 増田
転職エージェント
- 担当職種:
順位 | 法人名 | 弁護士数 | 所在地 |
---|---|---|---|
1 | 西村あさひ法律事務所 | 702 | 東京都 千代田区大手町 |
2 | アンダーソン・毛利・友常法律事務所 | 639 | 東京都 千代田区大手町 |
3 | 森・濱田松本法律事務所 | 623 | 東京都 千代田区丸の内 |
4 | TMI総合法律事務所 | 583 | 東京都 港区六本木 |
5 | 長島・大野・常松法律事務所 | 568 | 東京都 千代田区丸の内 |
6 | ベリーベスト法律事務所 | 380 | 東京都 港区六本木 |
7 | アディーレ法律事務所 | 236 | 東京都 豊島区東池袋 |
8 | 渥美坂井法律事務所・外国法共同事業 | 217 | 東京都 千代田区内幸町 |
9 | シティユーワ法律事務所 | 185 | 東京都 千代田区丸の内 |
10 | 弁護士法人大江橋法律事務所 | 170 | 大阪府 大阪市北区 |
▼全ランキングのご確認はこちら
この記事の目次
長島・大野・常松法律事務所の概要
長島・大野・常松法律事務所は、約570名の弁護士が所属している大手事務所です。
東京オフィスを中心に、ニューヨーク・シンガポール・バンコクなどにも拠点を展開しています。
※弁護士数は、LEGAL JOB MAGAZINE 編集部調べ(2024年1月時点)です。
業務分野・専門性
長島・大野・常松法律事務所が得意としているのは、コーポレートやM&A関連の企業法務です。
具体的には、コーポレート、M&A、ファイナンス、不動産、知的財産、独占禁止法、海外案件、不祥事対応、コンプライアンス、事業再生・倒産、紛争解決、労務問題で、国際案件が多く大型案件を多数抱えています。
他の事務所では経験できないような案件を経験できることも魅力の一つです。
残業時間や有給休暇取得日数
2018年の月平均残業時間は13.1時間、平均有給休暇取得日数は16.5日と言われていますが、それよりも多く働いているのが現状です。
五大法律事務所の弁護士は多忙であり、朝から晩まで働いていると有名です。
弁護士は業務が終わったときが退勤時間という感覚の方が多く、残業が当たり前になりがちな傾向にあります。
そのため、定時以降の残業や、有休を取得しても仕事をしているといったことがあるようです。
女性が活躍できる環境
2018年の育児休業取得対象者数は16名です。
男性の取得実績があり、子育て世代の弁護士が働きやすい環境づくりに取り組んでいます。
また、病児保育に力を入れているベビーシッター派遣会社と法人契約をしており、子供が病気で数日休まなければいけない、といったケースを減らしています。
環境づくりの甲斐もあってか、以前と比べると離職率も下がってきたようです。
年収・収入・月収
長島・大野・常松法律事務所は、五大法律事務所の中でも給与水準が高い傾向にあります。
新人のアソシエイトでも年収1,000万円を超え、3年目から2,000万円以上を稼ぐことができます。
10年勤めると5,000万円、パートナーになると数千~数億円を稼ぐ弁護士もおり、かなり良い待遇です。
転職する場合のキャリアとしても、”長島・大野・常松法律事務所”出身の弁護士はブランド化され、転職に困らないでしょう。
さらに、独立する場合も”長島・大野・常松法律事務所”出身の代表というだけで箔がつき、採用活動にも強くなるため、大手事務所で働きたいと考える弁護士の方も多いです。
研修・留学・出向の充実
長島・大野・常松法律事務所では、若手アソシエイトの育成に力を入れています。
新人弁護士研修、同室パートナー制度、育成グループ制度など、新人弁護士の経験に応じた研修が可能です。
また、多くの弁護士は4~6年前後の実務経験を積んだ後に、米国、英国等の海外のロースクールやビジネススクールに留学します。
2~3年の留学を経て、復帰する弁護士が多いですが、中には米国、欧州、アジア等の海外の法律事務所や、海外にある企業のオフィス、官公庁で研修する方もいます。
留学は全弁護士が対象で、新人時代を過ぎてからも常にスキルを磨ける環境は魅力的です。
就職・転職・採用について
長島・大野・常松法律事務所への就職・転職で、求められる条件やスキルをまとめます。
新卒(司法修習生)と中途採用で異なる部分があるため、それぞれに分けて解説します。
新卒・司法修習生の採用について
長島・大野・常松法律事務所は、新卒・司法修習生を多く採用する傾向にあります。
新卒・司法修習生が入所するためには、下記の条件は必須です。
- 高学歴であること
- 司法試験の順位が高いこと
- 語学スキルが豊富であること
- タフであること・体力があること
新卒・司法修習生の採用では、業務実績・実務経験がないため、応募者の本質(人柄やポテンシャル・能力)を見極められることが多いです。
五大法律事務所では、地頭の良さを判断するために、出身大学や司法試験の順位を見られる傾向が強いです。
長島・大野・常松法律事務所の弁護士も、東京大学、京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学など、高学歴な方がほとんどです。
なので求人に応募する際は、在学中の成績証明書や司法試験成績通知書など、成績のを証明できる書類などが必要になります。
長島・大野・常松法律事務所にかかわらず、弁護士の就職・転職には司法試験の順位や学歴が重要になるケースが多いです。詳しくは以下の記事をご覧ください。
合わせて読みたい記事はこちら
中途採用について
長島・大野・常松法律事務所では、中途採用もおこなっています。
募集してはいますが、新卒・司法修習生よりもハードルが高いといわれています。特に長島・大野・常松法律事務所は中途で採用されるのは難しく、2000年以降で合計20人以上ほどです。
それは、個人のスキルや業績がシビアに評価されるからだと考えられます。
裁判官・検察官経験者、大手企業のインハウスローヤーに内定を出す柔軟な面もありますが、凄腕の弁護士を求めているのは確実なので、目に留まる実績やスキルがないと転職は難しいでしょう。
長島・大野・常松法律事務所の評判や口コミ
長島・大野・常松法律事務所の口コミをご紹介します。
良い口コミ
離職率が高いと言われることもあるが、最近は数年経っても各期で2.3人ほどではないだろうか。
それも教育体制がしっかりしている故に早くに一人前になり、インハウスや中堅にヘッドハンティングされてしまうからだと聞いている。
3年目以降、どこにこんなにお金があるのだろうと思うほど他の4大とは給与に圧倒的な差が生じ始める。AMTのように実力によって大差が生じることもなく、単に歩合なので長く働いていればその分入ってくる。やりがいは充分。また早く帰れば給与が減るだけなので周りの目を気にすることなくライフワークバランスを整えることが出来る。
留学についても学費全額、給与もかなり出る上にどこかのようにTOEFLの制限もなく手厚い補助がある。
雰囲気は大人しめの方が多いイメージだが、騒がしいタイプの方も一定数いる。
・キャリアの初め、特に今後業界の特定の分野の中で一番、もしくはそれに近いぐらいの地位まで上り詰めたい方にとってのキャリアの初めとしてはこの上ない環境だと思います。親身に指導していただけます。私のような上昇志向が強くない方には、はっきりいってあまり合わない環境だと思います。逆をいえば、上記のような意識の高い素晴らしい方々にとってはむしろ合っている環境だといえると思います。
・待遇(お金)が素晴らしくいい。弁護士の場合、働けば働くほど稼げます。これがいいと言う方はたくさんいます。逆に、私のようにワークライフバランス、女性の幸せを重視する方はそもそも弁護士の働き方には向いていませんので、企業に入ってしまった方がいいと思います。
・人間関係では困らない。規模が小さすぎる事務所だと、嫌な人が同じ職場というだけでストレスになります。大規模だと、ある程度、そのストレスは避けることができます。
・同期の質が高い。
頭脳が優秀な方ばかりです。
あげればまだまだあると思いますが、以上の点が特に特徴的かと思います。
年俸に関しての口コミ
四大の中で組織として一番しっかりしている印象。安定のNOT。
アソシエイトにかかる税金とかも含めた年棒設計をしている。
3年目から歩合で2000万円を超え始めるという噂
優秀な方が多いですよ。
給料高いのが人生のモチベーションという方にはうってつけの事務所だと思います。
ただその分、ワークライフバランスの点では犠牲を伴うので、その点はきちんと考えた方がいいです。
特に女性の方で子供好きな方とかは女性としての幸せが得られるキャリアを選択された方がいいかもしれません。
エージェント利用は“内定率アップ”の近道
弁護士としての就職・転職を検討されている方は、転職エージェントの活用がおすすめです。
特に、以下のようなお悩みをお持ちの方は、弁護士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。
- 転職したい気持ちはあるが、現職が多忙で動き出せない
- 求人の比較・検討~選考まで、すべて一人で行うのに不安を感じる
- キャリアパスや自身の希望について考えきれていない
業界知識が豊富で、高い専門性を持ったプロが、あなたの就職活動を全面的にサポートいたします。
エージェントを利用するメリットとして、
- 自身に適したスケジュールで就職・転職活動が進められる
- 希望に沿った求人の紹介、書類添削、面接対策などが受けられる
- 複数の選考を並行しながら、効率よく進められる
- 業界知識や裏事情を把握しながら就職活動ができる
などがあります。就職・転職に少しでも不安のある方、プロからのサポートを受けたい方は、弁護士専門エージェントをぜひご活用ください!
合わせて読みたい記事はこちら