ブラック法律事務所の特徴
まず、ブラック法律事務所の特徴を解説します。
以下のような実態やケースはブラック法律事務所に該当するものであり、絶対に避けなければなりません。
業務内容が事前の説明と違う
「入職前に聞かされていた業務内容と違った」というケースが稀にあります。
新人弁護士や司法修習生は、事務所に入る際、面接や面談でどのような業務を行うことになるのか聞くことになります。
しかし入職してみると、そこで聞いた内容とは違うというようなケースがあるのです。
また、違う内容の業務だったというだけで済めばまだ良いですが、中には「詐欺グループに加担するような業務をやらされた」や「反社会勢力の民事事件の代理人をやることになってしまった」など悪質な場合もあります。
そういった業務を行っている事務所は「報酬のためなら違法なことに加担してもよい」と考えているわけですから、明らかにブラックと言えるでしょう。
給与・条件面が悪すぎる
弁護士の平均年収から大きく下回る場合はブラック法律事務所の可能性が高いので、注意しましょう。
実務経験のない新任弁護士や司法修習生の場合、初年度年収の目安は500万円からです。
もし年収500万円を大きく下回る年収の条件提示をされた場合は、他の法律事務所をおすすめします。
給与が悪すぎる事務所は、「辞めたらまた採用すれば良い」という「使い捨て」のスタンスである恐れがあるので、面接やホームページの印象がどんなに良くても、違う求人もチェックした方が良いでしょう。
セクハラ・パワハラが横行している
セクハラやパワハラが横行している事務所は依然として存在しています。
特に中小規模の事務所では「トップであるボス弁が他の弁護士に指示を出して仕事を回す」という構造上、パワハラが起こりやすい問題があります。
法律を取り扱う弁護士にあってこのような問題が存在するというのは驚きですが、現実問題、セクハラやパワハラが横行している法律事務所はあります。こういった実態は入職前に把握し、避けなければなりません。
しかし「こればかりは実際に入職してみないと分からない」と思われる方もいらっしゃると思いますが、実はこれは「転職エージェントの活用」によって避けることができるのです。詳細は後述しています。
業務量が多すぎる
弁護士業界はそもそも、労働時間は長い傾向にあります。
ただそうは言っても、案件を過剰に引き受けている事務所もあります。
「弁護士は業務量が多すぎるのが普通だ」と思わされ、重労働を課せられる場合があるので、そういった事務所からは即刻離れましょう。
弁護士の平均残業時間は以下の記事で解説しているので、この平均残業時間を大きく上回る場合はブラックと言えます。
ブラック法律事務所の見極め方や事前に回避する方法
ここまでは、ブラック法律事務所の特徴について説明しました。
しかし、「実際に入職してみないと結局分からない」という項目もあると思います。
そこでここからは、ブラック法律事務所を「事前に」回避する方法をおすすめ順に紹介します。
就職や転職活動でブラック事務所を避けたい弁護士や司法修習生の方はぜひチェックしてみてください。
【おすすめ】転職エージェントを利用する
転職エージェントを活用すると、ブラック法律事務所を避けることができます。
それだけでなく、ホワイトな職場への就職・転職が実現しやすくなります。
転職エージェントとは、就職・転職活動を全面的に・網羅的にサポートしてくれるサービスです。
具体的なサービスとしては「書類や面接などの選考対策」や「あなたに合った求人紹介」、「年収の代理交渉」、そして「ブラック職場の情報・口コミ共有」です。
弊社リーガルジョブボードは弁護士専門の転職エージェントサービスを提供しており、ご紹介する求人にはすべて足を運び、直接取材もしくは電話取材を行っているため、職場環境や雰囲気も把握しています。これらの情報はすべて、会員様に共有しています(他社の転職エージェントは不明です)。
そのため、ブラックな職場の情報共有だけにとどまらず、職場環境や人間関係が良好ないわゆる「ホワイトな職場」も紹介してもらえます。
弁護士業界に詳しい転職エージェントサービスを受けることで、ブラック法律事務所の情報を共有してくれるので、事務所選びに失敗したくない場合は転職エージェントの活用を強くおすすめします。
ちなみに、転職エージェントを活用すると内定の可能性がグッと上がることをご存知ですか?理由は以下の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
職場口コミサイトを見る
その職場で働いたことのある弁護士の口コミが掲載されているサイトを見るのもおすすめです。
口コミや噂は100パーセント信じられるとは言い切れませんが、少なくとも大事な情報源となります。
気になる求人は必ず「●●法律事務所 口コミ」というふうに検索し、悪い評判や口コミがないかどうかチェックすると良いでしょう。
今はウェブで情報収集しやすくなっていますから、気になる事務所について徹底的にリサーチするべきです。
弁護士の勤務年数を調べる
気になる職場に所属している弁護士の平均勤務年数を調べるのも、ブラック法律事務所を見極めるための一つの手段です。
勤務年数は、事務所のホームページや採用ページで見れる場合があります。
所属弁護士の名前の近くに「弁護士●年目」というふうに書かれていることがあるので、その年数を追い、勤務年数が極端に小さくなっていないかどうかチェックしましょう。
平均勤務年数が小さい場合、弁護士が長続きしていない職場である可能性が高く、ブラック度の恐れがあります。
人間関係が悪い・もしくは新人弁護士の教育体制が整っていない場合があるので注意しましょう。
先輩、同期弁護士からの口コミ
信頼できる先輩や同期の弁護士から情報を集めるのもよいです。
「知り合いが働いていた事務所は驚くほど残業が多い」「以前パワハラがあった」など有力な情報を得られる可能性があります。
弁護士業界は横のつながりが多いので、何かあればブラックな事務所の噂が広がるのは早いです。
上記に説明した方法と併せて、回りからの口コミも活用しましょう。
雇用条件が明記された書類を受け取る
業務内容や雇用条件がはっきりと書かれた書類を受け取れない場合、ブラック法律事務所である可能性が高いです。
雇用後、雇用側の過失によるトラブルがもし起きた場合、それをうやむやにするために、あえて雇用条件を明記しない職場が存在するからです。
また、面接の際、口頭で提示してくれた条件を後から変えることができるように、雇用条件を明記した書類を作成しない職場も実際に存在します。
雇用条件が書かれた書類は必ず受け取るようにしましょう。もし受け取れない場合はかなり怪しいので注意してください。
弁護士は転職エージェントを活用すると内定が出やすい理由
内定の可能性をグッと上げたい場合は、前述した通り転職エージェントの活用が必須です。
転職エージェントとは、弁護士業界に詳しいエージェントがあなたのスキルや資質を見極め、活躍できる・ミスマッチのない職場の求人を紹介してくれるサービスです。
また求人紹介だけでなく、以下のサポートも無料で行ってくれます。
- 選考突破のための書類・面接対策の徹底
- 今のあなたが転職で実現できうる推定年収の算出
- キャリアパスの策定やご相談
- 求人の職場口コミやブラック度の情報提供
上記以外にも、転職エージェントを活用することで得られるメリットはかなり多くあるので、気になる方は以下の記事もあわせてご覧ください。
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