司法書士

2022年(令和4年度)最新版|司法書士試験の主なスケジュールや日程・合格発表日

by LEGAL JOB BOARD 稲田

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担当職種:
  • 司法書士

こんにちは。司法書士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の稲田です。

本記事では、「司法書士試験の日程や流れ、試験内容、合格後にやるべきこと」などを解説します。

司法書士試験の間に転職活動をスタートさせる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

就職・転職のご相談はぜひ弊社リーガルジョブボードへご相談ください。

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令和4年度 司法書士試験のスケジュール

2022年(令和4年度)の司法書士試験に関するスケジュールは以下の通りです。

スケジュール日時
受験申請受付期間令和4年
5月2日(月)~5月16日(月)
筆記試験令和4年7月3日(日)
【午前の部】
着席時刻 09:00
指定時刻 09:15
試験時間 09:30~11:30
【午後の部】
着席時刻 12:30
指定時刻 12:45
試験時間 13:00~16:00
筆記試験の結果発表令和4年10月11日(火)16:00
口述試験令和4年10月24日(月)
※集合時間は、後述試験受験票に記載
最終合格者の発表令和4年11月11日(金)16:00

出典:法務省「令和4年度 司法書士試験 受験案内書」

試験当日は午前の部・午後の部ともに、必ず着席時刻までに所定の席に着席すること、とされています。
また、指定時刻までに試験室に出頭していない場合、受験できなくなりますので注意が必要です。

受験の申し込み・注意点など

受験資格や受験の申し込み、受験料について解説します。

受験資格や制限

司法書士試験に受験資格や制限はなく、誰でも受験可能です。

年齢や学歴は関係ないほか、受験回数の制限もないので何度でも受験できます。

令和3年度の司法書士試験は、1万1,925人が受験し、613人(男性:431人、女性:182人)が合格。

合格者の平均年齢は43歳で、最低年齢は21歳、最高年齢は77歳となっており、幅広い年齢の人が受験・合格しています。

出典:法務省「令和3年度 司法書士試験の最終結果について」

受験の申し込み・受験料

司法書士試験の受験申請手続には、基本的に以下の3点が必要です。

  • 司法書士試験受験申請書(受験手数料の収入印紙を貼付)
  • 写真票(証明写真を貼付)
  • 筆記試験受験票

受験申請書等一式の交付・提出方法は、表のとおりです。

手順方法詳細・注意点
交付
※いずれかの方法
①窓口・全国の法務局又は地方法務局の総務課で交付
②郵送・封筒の表に「司法書士請求」と朱書きし、返送用の郵便封筒(角形2号(A4判)、郵便番号・住所・氏名を記載、郵便切手(120円)を貼付)を同封して送付
提出・申請①窓口・受験地として記載した筆記試験を実施する法務局又は地方法務局の総務課に提出(※筆記試験免除申請者は、口述受験地として記載した法務局の総務課に提出)
・筆記試験を実施しない地方法務局の総務課を通じて、当該地方法務局を管轄する受験地として記載した法務局の総務課への提出も可能(※この場合、筆記試験受験票に郵便番号・住所・氏名を記載し、郵便切手(63円)を貼付)
・土曜日・日曜日・祝祭日を除き、08:30~12:00および13:00~17:15までの時間内で受付
②郵送・封筒の表に「司法書士受験」と朱書きし、必ず書留郵便で送付(筆記試験受験票に郵便番号・住所・氏名を記載し、郵便切手(63円)を貼付)
・令和4年5月16日(月)までの消印があるものに限り有効

出典:法務省「令和4年度司法書士試験公告」

筆記試験の免除申請をする場合、その資格を証明する書面などが必要になります。

また、受験手数料8,000円は収入印紙で納付。

提出書類の詳細、法務局および地方法務局の所在地などは、法務省「令和4年度司法書士試験公告」にてご確認ください。

試験の内容や概要、合格発表について

司法書士試験は、筆記試験に合格した方が口述試験へと進めます。
筆記試験、口述試験の概要をまとめました。

筆記試験

筆記試験は午前120分・午後180分で実施されるため、集中力も求められます。
試験範囲が幅広いので、過去問などでポイントを押さえながら体系的に知識を身につけたいところ。

筆記試験の具体的な内容は以下の通りです。

形式科目配点
午前の部
【120分】
択一式憲法 3問
民法 20問
刑法 3問
商法 9問
<計35問>
105点
午後の部
【180分】
択一式不動産登記法 16問
商業登記法 8問
民事訴訟法 5問
民事執行法 1問
民事保全法 1問
供託法 3問
司法書士法 1問
<計35問>
105点
記述式不動産登記法 1問
商業登記法 1問
<計2問>
70点

▼合格判定の方法
午前の部の択一式問題、午後の部の択一式問題または、午後の部の記述式問題の各成績のいずれかがそれぞれ一定の基準点に達しない場合、不合格となります。

▼試験場
筆記試験受験票に記載された場所。指定された試験場以外での受験はできません。

▼持ち物
筆記試験受験票、鉛筆(BまたはHB)、黒インクの万年筆またはボールペン(インクが消せるものは不可)、プラスチック製消しゴム

▼服装
特に指定はありませんので、自由な服装で大丈夫です。

▼結果発表
・法務局または地方法務局での掲示
・法務省ホームページへの掲載
・受験者への通知(合格者に対して口述試験受験票を発送)

口述試験

口述試験は筆記試験の結果発表から2週間後に実施。筆記試験合格者のみが受験できます。

試験問題はほとんどの場合、不動産登記法か商業登記法、司法書士法から出題。

口述試験を受験する方(つまり筆記試験に合格した方)は、ほぼ確実に合格できるとされています。

▼試験場
筆記試験受験票に記載された場所。指定された試験場以外での受験はできません。

▼持ち物
口述試験受験票、黒インクの万年筆またはボールペン(インクが消せるものは不可)

▼服装
口述試験はスーツで臨む方が多いようです。

▼結果発表
・法務局または地方法務局での掲示
法務省ホームページへの掲載
・官報への公告(令和4年11月30日(水)の官報に掲載)

司法書士を目指す方からよくある質問

ここからは、司法書士を目指されている方・司法書士に興味をお持ちの方のよくある疑問にお答えします。

合格には予備校での勉強が必須でしょうか?

予備校に通って短期間で合格を目指す方もいれば、独学で勉強する方もいます。

独学の場合、過去問を分析・傾向から対策するなど、効率的な勉強が重要。かなり難易度は高いでしょう。

一方、個人の状況や学習進度(知識の定着具合)に応じて、予備校と独学を使い分けて効率よく勉強している方も。この方法を実践していた方は、結果的に合格に繋がっている印象があります。

補助者として経験を積みながら勉強した方が良いですか?

確かに、司法書士補助者としての実務経験があると、資格取得後の就職活動で有利に働くことが多いです。
しかし、補助者としての仕事に時間を奪われ、肝心の勉強時間が確保できなければ本末転倒になってしまいます。

合格の手ごたえが感じられた場合、残業が多い事務所を避けて実務経験を積みながら、勉強するのがおすすめです。

※弊社「リーガルジョブボード」では、司法書士補助者の求人もご紹介しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

先に行政書士資格を取得する方もいると聞いたのですが…

司法書士と行政書士の勉強には共通する部分があるので、行政書士資格を取得してから司法書士を目指す方もいます。
行政書士の資格は司法書士事務所で活かせるケースもあり、資格が無駄になってしまうことはないでしょう。

ちなみに試験データを見てみると、司法書士試験の方が難易度が高くなっています。
※以下は、直近3年程度のデータを参考にしています。

▼行政書士
合格率:例年10~15%
受験者数:4万人前後

▼司法書士
合格率:例年4~5%
受験者数:1万1,000~1万5,000人

勉強計画やキャリアプランによりますが、資格勉強に慣れていない方は、感覚をつかむために先に行政書士資格を取得するのも選択肢のひとつです。

合格後の動き・やるべきこと

晴れて司法書士試験に合格したのち、新人研修を受け、ほとんどの方が司法書士事務所に就職することになります。
司法書士として良いキャリアスタートを切るため、就職活動もしっかり準備しておきたいですね。

ベストな就活のスケジュール

就職活動を本格的にスタートするベストタイミングは、筆記試験合格後。

筆記試験に合格していれば、資格者としての就職活動が可能です。合格見込みの方は10月から応募・面接などをスタートさせましょう。

下記のようなスケジュールが理想的です。

  • 7~9月:自己分析、情報収集、業界理解などの事前準備
  • 10~11月:求人に応募し、面接の予定を複数組む
  • 12月:内定を獲得

就活スケジュールについて、詳しく知りたい方は下記の記事をぜひご覧ください。

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合同説明会には積極的に参加を!

例年各社が開催している合同説明会には、積極的に参加されることをおすすめします。

合同説明会は、司法書士事務所の所員の方や代表の先生と直接コミュニケーションが取れる非常に貴重な機会です。
その場で内定が獲得できたり、選考に進めることもありますので、ぜひ参加しましょう。

「リーガルジョブボード」は、令和4年度も合同説明会を開催予定。詳細が決まり次第、こちらの記事でもお知らせいたします。

合格祝賀会で同期との交流を深める

例年11月頃に各社が開催する合格祝賀会も要チェックのイベント。

合格祝賀会は、司法書士の合格者・合格見込み者向けに開催されるレセプションパーティーで、無料で参加することができます。
司法書士は同期との繋がりを大切にする方が多く、合格祝賀会を通して同期との交流を図っています。

「リーガルジョブボード」が主催する合格祝賀会について、下記の記事で詳しく説明しています。ぜひご覧ください。

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求人を見る際にチェックすべきポイント

最後に、求人をチェックする際に気を付けたいポイントをご紹介します。
働き始めてから、「想定していた環境・条件と違う…」と後悔することのないよう、以下の項目は必ずご確認ください。

  • 教育環境は整っているか
  • 業務内容やその比率は自分の希望に合っているか
  • ワークライフバランス(休日出勤の実態、残業時間など)
  • 給与などの待遇面(社会保険や登録費、会費は事務所が支払ってくれるのか)

これらの項目は、求人を見ただけでは分からないことも多々ありますので、専門のエージェントから様々な情報を得ながら、就職活動を進めるのが大変おすすめです。

弊社リーガルジョブボードは、国内最大級の司法書士専門の転職エージェントサイト。

応募書類の添削や面接対策を含め、就職活動のサポートをおこない、就職活動のお悩みを解決に導きます。どうぞお気軽にご相談ください!

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 稲田

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担当職種:
  • 司法書士

リーガルジョブボードの司法書士専門の転職エージェント。代表の人柄、事務所の雰囲気、経営方針といった「求人票だけでは見えない情報」をお伝えして、皆様の実りあるキャリアの実現のお手伝いします。士業界はまだまだ就業環境が整備されていない状況です。皆さん一人ひとりの転職をお手伝いしながら、ひいては士業界全体の働き方が変わるように、尽力します。

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