年齢関係なく司法書士を目指しても大丈夫な理由
40代であっても、年齢がいくつであっても、司法書士を目指すことに問題がない理由をまとめます。
司法書士業界での40代は「若手」に入るから
2019年の司法書士試験の平均合格年齢は40歳を超えました。
既存の事務所の先生方も高齢化してきており、そもそも業界全体で高齢化してきています。
現役の司法書士の平均年齢は50代を超えているとも言われており、
40代の資格者は実はまだ若手とも言えるのです。
司法書士資格者は希少性が高く売り手だから
司法書士の資格者というだけで、非常に価値のある存在となります。
豊富な業務量を受け持つ司法書士事務所では、
司法書士の資格者を一定数確保するのはマストなので、資格者は事務所から引っ張りだこになります。
そのため年齢に関わらず資格取得者は採用の検討対象になることが多いです。
年齢が高くなればなるほど、
「これから司法書士試験を目指しても大丈夫かな…」
と不安を感じるものですが、
年齢のせいで就職先が見つからないということは全く起こりえないのでご安心ください!
また一度合格してしまえば、勤務するもよし、独立開業して定年なく働くことのできるとても強い資格です。
業務の守備範囲が広がっているから
高齢化に伴う相続案件の増加や、対象の価額が140万円以下の訴訟の代理人が出来る「簡裁代理権」の導入などもあり、司法書士の業務幅が広がってきています。
司法書士業界に追い風が吹いている状況です。
登記の手続きだけでなく、エンドユーザーに直接つながるコンサルティング業務なども昨今は流行りです。
他の業界で積んだ知見や経験を活かすことも可能です。
開業してしまえば定年はないから
企業務めとは違い、開業してしまえば定年がありません。
長く働くことができるのも魅力の一つですね。
資格取得に伴うデメリットや就職の際の難しさ
とはいえ、司法書士業界に飛び込むのにリスクやデメリットがないわけではありません。
40代から資格取得をするにあたり、
典型的なお悩みをいくつかピックアップしていきます。
試験難易度が高い
司法書士試験は一般的に難易度が高く、最低でも数年の勉強期間を要する人がほとんどです。
平均合格率は年3~4%で推移しており、ハードルが高いです。
合格までに必要な勉強時間は3000時間とも言われており、働きながら資格取得を目指す人は勉強時間の捻出などにも工夫が必要ですね。
前職の年収が引き継がれにくい
試験合格後、司法書士事務所にて司法書士としてキャリアがスタートすることになりますが、
勤務司法書士1年目の給与は決して高くはありません。
年収300万~400万くらいからスタートの方がほとんどで、他の業界でキャリアを積んできた方ですと下がってしまうこともあると思います。
もちろん長期勤務をすることで上がってはいきますし、
独立開業をすれば自身の仕事ぶりで収入は伸びていきますが、資格を取ったからと言って最初から高収入を期待するのは難しいです。
若手や経験者に比べると就職先は少なくなる
年齢に関わらず司法書士資格者であれば一定の需要はありますが、「どの事務所でも就職できるか」というと、そうではありません。
やはり若手の合格者や経験者の方が需要は高いです。
司法書士事務所は採用人数も数名未満のところが多く、応募が多い人気の事務所はそういった若手の人材から充足していってしまうケースも珍しくありません。
実際に活躍している方のモデルケース
ここからは、実際に40代から司法書士を目指し働き始めた方の体験記やエピソードをご紹介します。
Aさん(46歳男性)
大学卒業後、司法試験を目指し、アルバイトをしながら勉強を続けていました。 旧司法試験がなくなった後、目標がなくなり一般企業への就職を考えましたが、既に自分は30代半ばでした。なかなか良い話がなく、フリーターを続けていました。 そんな中子供を授かり、もっと地に足を付けた生活をしなくてはと一念発起して資格取得を目指しました。生活費を稼がなければならないのでアルバイトはしていましたが、家族ができたことによって、以前司法試験をしていた時より強い覚悟をもって勉強に臨むことができました。 司法書士試験も苦労して6回目での合格となり、合格した時には44歳でした。 合格したものの、就職先があるのかと不安を抱きながら研修や就職活動で情報収集をしました。研修で同期の顔ぶれを見渡すと、30代40代の合格者が多く、60代の方もいました。私のように補助者として業界の経験がないかたも多く、そういう方は同じ心境だったかもしれません。 ただ研修が終わり、就職活動し始めてみると、意外にも面接のお声がけを頂くことが多く、驚きました。その中で3事務所面接を受け、結果としては2事務所から採用のお返事を頂きました。 一般企業で勤める周りの知人から聞く話だと40代の転職は難しいと思っておりましたが、資格の強みを早速実感した形になりました。 エージェントの方にアドバイスを聞きながらの就職活動でしたので、スムーズにいったのかもしれません。入職して1年近く経ちましたが、おかげさまで仕事も慣れてきてやりがいを感じる日々です。 |
Bさん(51歳男性)
大学卒業後、一貫して大手の食品メーカーに勤めていました。 特に司法書士などの士業に強い興味がもともとあったわけではありませんでしたが、東日本大震災をきっかけに司法書士を目指すようになりました。 サラリーマンであった自分は営業などを通じて企業様とお話をすることは多かったですが、いわゆるtoCの部分の経験がありませんでした。自分の販売している商品がちゃんとお客様まで届いているか、いまいち実感が湧かなかったのだと思います。 そんな中東日本大震災があり、サラリーマンの弱さと同時に、できることが限られていると感じ、非常にもどかしい気持ちになりました。この時に司法書士の資格のことを知り、成年後見や債務整理等を通じ、いまやっている仕事よりももっと近い距離で人と接することが出来るのではないかと思いました。また転勤が多かったこともあって腰を据えて働けないことや、会社の歯車の一部として、社会人生活を終えてしまうことも心のどこかで抵抗がありました。独立志向があったのだと思います。ですのでお世話になった会社ですが、思い切ってキャリアチェンジすることにしました。 もちろん会社には言えないので、最初は就業後に時間を作り勉強する毎日でした。2~3年して、手応えがついて、あと一歩で合格というところで思い切って会社を辞めて専業で勉強しました。 幸い会社を辞めた次の年の試験で合格し、今は司法書士法人で働いております。 私が感じた司法書士業界への転職の難しさはいくつかありますが、一つ目は試験の難易度です。ほとんどのかたが数年を要すると思いますが、私のように働きながら目指す方は、就業中と寝る時間以外はすべての時間を勉強に費やす必要があると思います。 また私は合格まで最後の一年は会社を辞めて勉強に専念しましたが、これは自分の退路を断って試験に臨もうと思ったからです。そういった覚悟は必要になってくると思います。 また給与面に関しても、以前働いていた時より下がっているのは事実です。前のキャリアの給与はほとんど考慮されないと思うので、ご家族などがいるかたはこの点はよく考えた方が良いと思います。 私はそれでも独立するまでの修業期間として考えています。また独立せずともスキルを積んでいくことにより確実に給与を伸ばしていけるのが司法書士事務所の特徴でもあると思います。 |
資格取得の前に補助者として経験を積むべきか?
司法書士補助者として事務所に勤務しながら司法書士の仕事を目指す方も多数いらっしゃいます。
※司法書士補助者とは、資格がなくても入職できる司法書士のアシスタント的な職種です。
しかし、実務経験が資格取得に有利になるわけではないので、必ずしも補助者として経験を積まなければいけないというわけではありません。
資格を取得してしまえば大幅に選択肢が増えますので、
先に資格を取得してしまってから司法書士業界に転身したほうがリスクは少ないかもしれません。
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