司法書士

「燦リーガル司法書士行政書士事務所」お客様との関係構築を大切に、毎年右肩上がりの業績を実現

by LEGAL JOB BOARD 堀内

転職エージェント

担当職種:
  • 司法書士

こんにちは!司法書士の求人・転職情報サイト「リーガルジョブボード」の水澤です。

相続・信託業務に強みを持つ「燦リーガル司法書士行政書士事務所」。開業当初から一般市民法務全般に取り組み、業際違反にならないように注意しながら、仕事として成立するものは何でもやったとか。

現在の業務構成は、決済50%、相続・信託・遺言・後見などの市民法務50%ということですが、このバランスになるのは開業3年目とのこと。その道のりは一体どのようなものだったのでしょうか?

お客様との関係構築を一番大切にしているという代表の鈴木敏起先生に取材を行ないました。

応募や選考を考えている方はぜひご覧ください。

弊社では、リーガルジョブボードに求人をご掲載されている事務所様・企業様のインタビューを行っております。インタビューをご希望の事務所様・企業様はこちらからお問い合わせくださいませ。

30歳を過ぎてから行政書士・司法書士試験に挑戦

堀内 堀内
法律家になったきっかけを教えてください。
鈴木先生 鈴木先生
30歳までは歌を歌って生きていこうと思っていたので、塾講師をしながら音楽活動をしていました。

ですが30歳を過ぎてから夢を諦め、家族を食べさせるためには資格を取る必要があると考え、まずは行政書士を目指しました。

周りに国家公務員や司法試験、公認会計士を目指している知人がいたので、そういったキャリアに関心があったんです。1年目に行政書士試験に合格し、その後3年かけて司法書士試験に合格しました。

堀内 堀内
周りの方の影響が大きかったのですね。司法書士に合格してから、相続に注力しようとした理由は何だったのでしょうか。
鈴木先生 鈴木先生
司法書士試験日翌日、予備校の解答速報で合格を確信していたため、「どんな仕事をメインにしていこう」とか考えながら本屋に行ったところ、「相続コーディネート業務」の本に出会ったんです。

その本のテーマはずばり「心の相続」。相続業務を「手続き」や「処理」として見るのではなく、「専門知識をベースにしながら、相続で困っている方に対して最適な支援策を考え、導く、そして依頼者の未来へ向けて伴走する」という考えに感銘を受け、自分はこれを仕事にしたいと強く思いました。

堀内 堀内
運命の1冊だったのですね!

早期の独立~転機の3年目

堀内 堀内
早い時期から独立を目指されたきっかけはあったのでしょうか。
鈴木先生 鈴木先生
合格した後、司法書士兼起業コンサルタントの先生に今後について相談しに行ったんです。司法書士業務に対する私の考えをひととおり話したところ「お前はすぐに独立した方が良い」とアドバイスをいただいたので、すぐ独立するというプランを立てました。
堀内 堀内
信頼する方からの言葉は影響力が大きいですよね。実際、事務所勤務はいっさい経ずに独立したのですか。
鈴木先生 鈴木先生
新人研修が始まる前までの2か月半と、配属研修としての2か月、2か所の事務所で合計4か月半の勤務経験はあります。

はじめての業界なので、仕事はうまくいかないことも多かったですが、この経験を経てすぐに独立するという緊張感の中で、自分の糧となるように、あらゆることに意味づけをして過ごしました。

堀内 堀内
そうだったのですね。独立後はどのように活動されていたのですか。
鈴木先生 鈴木先生
平成22年8月に自宅を事務所として司法書士登録をしました。仕事がまったくない今だからこそできると思い、昭島市とその隣接する市にある金融機関120店舗を1ヶ月で巡る、そんな飛び込み営業をしたこともあります。

平成23年1月に、今の昭島市役所前に事務所をかまえました。決済業務は月に1件あるかないかぐらいで、相続業務の依頼も少なかったです。人脈づくりをするには外出する必要がある、そのうえで、市役所前の立地も生かす、となると、人を入れざる得ないと判断し、その年の3月には補助者を一人雇いました。家族を養える売上もなかった時期でしたが。

そんな中でも、「お客様の課題」と「自分ができること」の接点を見つけ、お客様が納得してくれるような値付けをして仕事をとるようにしていました。業際違反にならないかぎり、何でも仕事にする、というスタイルでしたね。

堀内 堀内
厳しい状況を経験したからこそ、今の貴所があるのですね。3年目からは軌道に乗ったとお聞きしましたが、転機となった出来事は何だったのでしょうか。
鈴木先生 鈴木先生
3年目にとあるディベロッパーと繋がりができて、年間50件ほど決済業務を行なったことですね。そこからは勤務司法書士を入れはじめて、売上も右肩上がりになりました。

決済業務が軌道にのっても、相続を中心とする一般市民法務の充実に向けて、お金と時間は相当注ぎましたね。

たとえば、広告費はけっこうかけていました。3年目の売上は、現在の売上の5分の1ほどですが、かけている広告費は今と変わらなかったりします。自己投資といえる研修費もたくさん使いました。

そして、種々の紹介。「金融機関、不動産会社などの司法書士業務と密接に関わりのある事業者」「市役所、社会福祉協議会、地域包括支援センターなどの行政」「税理士、土地家屋調査士などの士業」など仕事を紹介してくれる先は多岐に亘ります。これらの紹介先との関係構築のために、たくさん汗をかきました。

その結果いただいた仕事については、単に、手続きとして業務を行うだけでなく、お客様と紹介先に真摯に向き合いながら業務を行なうことで、相続を中心とする一般市民法務が増え、決済と並ぶ事業の柱になりましたね。

堀内 堀内
鈴木先生の想いが伝わったのでしょうね。

燦リーガル司法書士行政書士事務所について

堀内 堀内
貴所名である“燦(さん)リーガル”の由来をお聞きしたいです。
鈴木先生 鈴木先生
「太陽の光が燦々と降り注ぐように、私たちの提供する顧客サービスで、お客様の人生をあたたかく照らしていきたい」という想いから名付けました。「燦」は娘の名前でもあり、ずっと支えてくれていた家族の存在を胸に頑張っていこうという意味も込めています。
堀内 堀内
素敵な想いが込められているのですね。場所へのこだわりはあるのでしょうか。
鈴木先生 鈴木先生
はい。塾講師も昭島でやっていたので、すごく縁のある場所です。塾講師をしていた12年間で1000人ほどの塾生を見てきたので、その家族から仕事をもらえるのではないかという気持ちもありましたが、実際にはそう甘くはなかったです(笑)

また、「一般の方に認知してもらいやすい場所」という点も重視して、昭島市役所の目の前にしました。開業して3、4年目くらいから認知度も上がり、最近では「何かあったら来ようと思っていました」と言ってくださる方が増えましたね。

堀内 堀内
確かに、初めての方でも入りやすい雰囲気があります。

お客様との関係構築から始まる相続業務

堀内 堀内
貴所が強みとしている相続について、先生のお考えを教えてください。
鈴木先生 鈴木先生
時間をかけて、お客様一人ひとりと信頼関係を築くことを大切にしています。特に心がけているのは、お客様が望んでいるタイミングで適切な支援や声掛けをすること。お客様の想いをしっかり汲み取っていくことが信頼に繋がるのだと思います。

お客様と伴走していく司法書士であり続ける

堀内 堀内
これから挑戦していきたいことを教えてください。
鈴木先生 鈴木先生
新しい紹介先としては、生命保険会社さんとの連携に力を入れています。生命保険会社の職員様は、自身、本当に苦労して今のお客様との関係を築いていますから、その大切なお客様を紹介していただくには、職員様それぞれとの強固な信頼が必要です。会社との信頼関係もそうですが、個々の職員様との関係構築を鋭意育んでいます。

業務分野としては、信託が燦リーガルの強みですが、燦リーガルの仕事のやり方で、社会に挑戦していきたいと思っています。というのも、現在は「工数をかけない」信託が普及しはじめています。解決する課題をシンプルにし、信託契約書はシステムで抽出し、司法書士でない一般職員がルーティン業務として組成するようなものです。

信託の「標準化」は重要なテーマですが、お客様の課題や想いのヒアリングを丁寧にし、お客様の人生に寄り添う信託を、燦リーガルはしっかり工数をかけて行いたいと思っています。

事務所の「数字」を共有し、一丸となって業務に取り組む

堀内 堀内
所員の方々との関わりで心がけていることは何ですか。
鈴木先生 鈴木先生
ミスの報告、案件の進め方についての相談を、タイムリーにしてもらえるような関係を育むことです。

私のスタンスとして、起きたミスだけを取り上げて怒ることはしていません。人はミスをするものですから。大切なのは、ミスがなぜ起きたのかの検証と、次に同じミスを起さないようにするにはどうしたらよいのかを一緒に考えることです。

その姿勢・意識を共有できるようにはしています。

また、お客様や取引先とのコミュニケーションの取り方について、よく声掛けをしています。相手の環境を想像して、相手が今してほしいことは何かを想像しながら対話をするように促しています。

うまくない対話をしているときは、その場で、具体的に声をかけて修正しています。最近は少しずつ、所員それぞれがお客様や取引先への細やかな対応を考えられるようになってきました。

激動の社会を生き抜ける強靭な組織へ

堀内 堀内
所員の方々の意識が変わったきっかけはありますか。
鈴木先生 鈴木先生
燦リーガルは、よく言えばアットホーム、それが裏目に出ると「仲良しクラブ」、数年前まではそんな組織でした。

新しい取引先はトップである私がすべて開拓し、新規業務もすべて私が立ち上げてきました。所員の皆は一生懸命働いてくれていますが、見方を変えると、来た仕事を黙々とこなすだけ。仕事の効率性とかに関心はなく、所員同士でよくない点を指摘してあげることはあまりなかったです。

ここまでお話してきておわかりのように、燦リーガルの売上の半分は一般市民法務で、決済よりは確実に工数がかかる、生産性の高くない業務です。

人との関係構築を大切にしていますからね、仕方のないことです。

でもこれからは、業務の効率性などを、実際に仕事に取り組んでくれている所員それぞれが意識していかないと、激動の社会を生き抜くことができません。そこで、年間の売上や経費といった数字を開示するようにしました。大きな司法書士法人とかは当たり前にしている組織も多いですけどね。

燦リーガルくらいの規模だと珍しいかもしれません。全員が数字を知ることで、売上や業務効率に対する責任感が自然と芽生えてきたと感じています。

燦リーガルの良さを残しつつ、激動の社会を生き抜ける強靭な組織への転換を果たしたいと思っています。

素直でまっすぐな人材を求めています

堀内 堀内
どのような人が貴所で活躍できそうですか。
鈴木先生 鈴木先生
採用の際は、本人の素直さを何より重視しています。

私の所員に対する想いは「咲けるところで咲け」。それぞれの個性を大切にして、活躍できる分野で活躍してほしいと願っています。

ただ一方で、燦リーガルに入所してくれたからには、私のビジョン、組織として成長していきたいベクトルに、素直に染まってもらいたい。せっかく同じ時間と場所を共有して一緒に頑張っていくのだから、一緒に幸せになれるように、素直に、燦リーガルにいろんなものを託してほしいと思っています。

堀内 堀内
鈴木先生の熱い想いが、所員の方々にも浸透しているのでしょう。何より信頼を大切にし、お客様に真摯に向き合う姿勢が伝わってきました。

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 堀内

転職エージェント

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  • 司法書士

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