主婦業や育児をしながら司法書士に就職できる理由
主婦業や子育てをしながらでも、司法書士になることは可能です。
その理由は以下です。
合格者のうち約23%が女性かつ合格者の平均年齢が40歳前後だから
司法書士試験の合格者のうち、約23%は毎年女性となっています。
また司法書士試験の合格者の平均年齢は40歳前後です。
これらから、主婦や子持ちの方でも目指せる資格であると言えるのです。
※司法書士試験の合格率や難易度・必要な勉強時間について知りたい方は以下の記事も併せてご覧ください。
司法書士資格は誰でも目指せる資格だから
そもそも司法書士資格は目指しやすい資格です。
なぜなら
- 受験に必要な資格がないから
- 受検回数の制限がないから
- 教材が豊富があるから
- 自宅でオンライン講座を受けられるから
です。
子育てしながら、専業主婦をしながらもご自身のライフスタイルに合わせて目指せる資格となっています。
司法書士補助者の場合は資格がなくても就職できるから
司法書士資格がない場合は、「司法書士補助者」として就職できます。
司法書士補助者とは、司法書士のアシスタントのような職種です。
司法書士補助者として働きながら、司法書士資格の取得を目指す方も多数いらっしゃいます。
司法書士のなり方や司法書士補助者について、また補助者として働きながら資格取得を目指す方法については以下の記事を参考にしてください。
主婦業や育児を行いながら就職できた方の例・実体験
ここからは、主婦や子持ちの方が実際に資格取得までにかかった時間や年齢、受検回数をご紹介します。
ママ司法書士・Fさん(34歳)
勉強期間:2年間
受験回数:1回
ママ司法書士・Oさん(36歳)
勉強期間:2年間
受験回数:2回
Oさんは、出産前から司法書士補助者として事務所に勤めていました。
勤務を続けながら司法書士試験に臨み、2回目で合格。
シングルマザー司法書士・Nさん(49歳)
勉強期間:4年間
受験回数:4回
Nさんは出産前から試験勉強をスタートさせました。
子育てと両立しながら、4回目で合格。
子持ち司法書士・Tさん(43歳)
勉強期間:3年間
受験回数:2回
子育てが少し落ち着いてから司法書士を目指し始め、勉強期間3年で合格。
元専業主婦の司法書士・Sさん(45歳)
勉強期間:7年半
受験回数:6回
司法書士・Kさん(47歳)
勉強期間:5年
受験回数:4回
お子様が高校を卒業したタイミングで専業受験生として勉強を始め、4回目で合格。
結論:主婦や子持ちでも司法書士になることは可能
上記のエピソードから分かるように、主婦業で忙しい方も育児に追われる方でも、司法書士資格を取得することは可能です。
とはいえ、求められる勉強期間は非常に膨大であることも事実。
実際の勉強時間は2~3000時間必要と言われています。
根気と計画性が重要ですが、子育てや家事の合間に時間を見つけられれば、比較的短期間で合格できます。
※ここまでにご紹介した関連記事を改めて以下に掲載します。
主婦や子持ちでも就職に不利にならない理由
司法書士は高い専門性を有するため、性別や環境・状況に関係なく活躍できます。
たとえ主婦の方やお子様がいらっしゃる方でも、歓迎する事務所は多数ございます。
むしろきめ細やかなサービスやクライアントに寄り添うこと、コミュニケーション力を求められる司法書士の仕事は、女性に向いてる業務ばかりです。
また、司法書士資格はまだまだ売り手市場の資格なため、時短勤務やパートタイムを希望することがハンデになることは少ないです。
実際、司法書士専門の転職サイトである弊社リーガルジョブボードでも、数多くの主婦様が正社員・時短勤務など希望が叶う職場を見つけられています。
主婦や子持ちで有資格者の方は転職エージェントにご相談を
▲弊社エージェント活用の様子
転職エージェントサービスを利用すると、主婦の方や子持ちの方にとって理想の働き方を実現できます。
たとえば子育てが忙しい時期には時短やパートタイムでの勤務形態にし、家事や子育てが落ち着いたらフルタイムでの働き方にシフトするといった働き方も可能です。
司法書士専門の転職サイトである弊社リーガルジョブボードでは、転職エージェントサービスを提供させていただいています。
司法書士資格をお持ちの主婦の方やお子様がいらっしゃる方は、ぜひご活用くださいませ。
司法書士業界で活躍する女性の司法書士はたくさんいるため、働き方に配慮する事務所が増えてきています。
特に大手法人や法人化している事務所では「時短勤務」「育休・産休」など、しっかりと制度を整えている風潮にあります。
もちろん、個人事務所でも受け入れ態勢を整えている事務所もあります。
しかしながら、司法書士事務所によって働き方や女性に向けての体制は異なってくるため、事務所選びは選ぶ事務所も変わってきます。
そのあたりの事務所選びに関しても我々はお力になれるため、ご相談くださいませ。
主婦・子持ち司法書士の実際の働き方
主婦や子持ちの方だと以下の3つの働き方に分けられます。
- 正社員
- 時短正社員
- パートタイム
正社員の働き方
まず正社員の場合は、事務所により勤務時間は異なりますが
- 8:30~10:00始業
- 17:00~18:00定時
としている事務所がほとんどで、営業時間が長い事務所だと早出、遅出のシフト制などをとっています。
残業についても相談が可能で、時間内に業務を終え定時に帰るという方もいます。
時短正社員の働き方
時短正社員の場合、1日6~7時間勤務などの相談ができ、安定した雇用とワークライフバランスを取ることが可能です。
パートタイムの働き方
パートタイムだと週何日の勤務にするのか、何時間働くのかを事務所と相談しながら決められるので、ご自身の生活を基準に働くことが可能です。
週2、3日勤務からOKな事務所もあり、自由な働き方を実現できます。
以上のように、司法書士の場合は事務所によって柔軟に勤務することが可能です。
主婦・子持ち司法書士の実際の給与や年収
次に、主婦や子持ち司法書士の年収について解説します。
正社員・時短正社員・パートタイムごとに年収を解説します。
正社員の年収
正社員の場合、年収300~350万円が初年度の平均年収です。
主婦や子持ちでも、一般的な司法書士の平均年収と大差はありません。
司法書士の平均年収は以下の記事をご覧ください。
また経験や期待役割に応じて、700万円やそれ以上も伸びていきます。
時短正社員の年収
時短正社員の年収は、勤務時間によって変わります。
▼7時間勤務の場合
基本給(平均25万円)×0.875×12ヶ月+賞与
=おおよそ260万円+賞与
▼6時間勤務の場合
基本給(平均25万円)×0.75×12ヶ月+賞与
=おおよそ220万円+賞与
というように、基本給ベースでの待遇になり、賞与も支給されます。
パートタイムの給与
パートタイムの場合は時給制となります。
時給相場は1000~2000円です。
経験・能力に応じて2000円以上に伸びる場合もあります。
主婦・子持ち司法書士の年収モデル
実際に働いている方の年収モデルを以下に掲載します。
※地域によって変動がありますので、その点はご了承ください。
ママ司法書士・Fさん(34歳・子供1歳)
実務経験:2年
勤務形態:時短正社員勤務(6時間)
年収 :270万円
ママ司法書士・Oさん(36歳・子供8ヶ月)
実務経験:未経験
勤務形態:パート勤務(9時~16時)
年収 :200万円
※週30時間勤務・時給1400円・賞与なし
シングルマザー司法書士・Nさん(49歳・子供10歳)
実務経験:8年
勤務形態:正社員
年収 :420万円
子持ち司法書士・Tさん(43歳・子供20歳)
実務経験:14年
勤務形態:正社員
役職 :支店長
年収 :550万円
上記のように、働き方によって給与が大きく変わってくるため、何を重視するのか優先順位をしっかり決めると良いと思います。
独立やキャリアアップも目指せる理由
女性でも独立されたり、支店長などの役職について活躍される司法書士は実際に多いです。
実際にキャリアアップの例をあげますと、
3つの事務所での10年以上の経験を経たのち、支店長に就任された子持ち司法書士の方がいらっしゃいます。
司法書士は、働き方を変えながらも、着実にキャリアアップを叶えることができる資格なのです。
司法書士のキャリアアップについては以下の記事に詳しく載っています。
まとめ
司法書士資格は女性でも取得がしやすいです。
主婦でも子持ちでも問題ありません。
勉強時間は膨大ですが、司法書士資格を取得できれば年齢、ライフスタイルに関係なく活躍できる素敵な資格です。
本記事のまとめは以下のとおりです。
- 主婦でも資格取得を目指しやすい資格
- 資格取得すると、希望の働き方が叶いやすい
- 子育て後などブランクがあっても復帰しやすい職業
- 業界として女性も多く活躍している
- 年齢、経験関係なくキャリアを切り開ける資格
「資格取得したけど、子供の送り迎えや家事もあるし、勤務時間が短くて残業がないところがいい」
「家から近い事務所が良い」
など色々な希望があると思います。
また家事や育児をしながら、転職活動を進するってとても大変なことですよね。
求人の中でも融通がきくか、急な子供の熱などでも周りが受け入れてくれる環境なのかどうか、など気になるところだと思います。
そんな時には、一度リーガルジョブボードにご相談ください。
- 時短勤務可能な求人
- パートタイム可能な求人
- ブランクOKな求人
- 給与やスキルアップできる求人
のご紹介が可能です。
また事務所の雰囲気や口コミもあわせてお伝えできるので、主婦や子持ちの方にとって働きやすいのかどうか検討できます。
ぜひご活用してみてくださいね。