司法書士の仕事「債務整理」の業務内容｜1日の流れや忙しさも解説

「債務整理」とは？

債務整理とは、簡単に言うと「借金で困っている方を手助けする」手続きです。主に借金の減額や支払い日の猶予の付与。

債務整理の手続きは

• 過払い金請求
• 任意整理
• 民事再生
• 自己破産

上記の4つの手続きを指します。その後の支払いや取り立てを辞めさせる手続きも含みます。

司法書士の実務「債務整理」の業務内容

司法書士が行う債務整理業務は下記の通り。

• 過払い金の返済業務
• 任意整理、不当利得返還請求などを代理人として行う
• 財産手続き、個人再生手続きのため、裁判所に提出する書類の作成

などです。

注意点として、債務整理の業務は「簡易訴訟代理等能力認定考査」に合格している認定司法書士でないと、任意整理・不当利得返還請求を代理人として行うことはできません。

認定司法書士は、簡裁での140万円以下の訴訟ができ、債務整理業務でいうと、「1社あたりの借入額が140万円以下の案件」です。

債務整理の業務を行う司法書士の1日の流れ

以下は、債務整理業務をメインに行う司法書士の、1日の仕事内容や流れ（タイムスケジュール）です。

【1日の流れ】
9:00　始業（メールのチェックや返信。アポイントの確認などをおこなう。）
10:00　クライアント面談
12:00　昼食
13:00　外出（事務所から距離があるため移動中にデスクワーク）
15:30　クライアント面談
17:00　移動（距離があるため移動中にデスクワーク）
20:00　直帰

債務整理で得られる司法書士の報酬

実際に債務整理の業務を対応した際に、司法書士が得られる報酬はどのくらいなのでしょうか？事案によって多少の前後はあると思いますが、大体の相場をお伝えします。

• 過払い金：着手金なし、成功報酬15％前後
• 任意整理：着手金2万円前後、成功報酬15%前後
• 自己破産：30万円前後
• 個人再生：30万円前後

成功報酬の場合などは元の金額によって額が変わってきますので、一概に多い、少ないとは言うことが出来ません。

債務整理メインの司法書士事務所の忙しさ

債務整理メインの司法書士事務所は忙しい印象です。面談のために遠方への外出が多くなることがあるからです。

債務整理メインの司法書士事務所は、債務整理のみを請負っており有名な事務所が多いです。そのため、事務所から離れた所に住むクライアントから依頼があります。

対応で遠方にいくと、どうしても帰宅するのが遅くなってしまい忙しいと感じます。

しかし、最近ではWeb面談を採用している事務所があり、そのような事務所であれば時間を有効利用しながら業務を進めていけそうです。

債務整理メインの事務所で働くメリット・デメリット

貸金業法の改正で「過払い」の新たな発生がなくなったので、過払いバブル期より減少傾向にあります。しかし、債務整理の業務はそれだけではありません。

任意整理・破産・個人再生などは、今後も発生し、なくならないため安定しているのが債務整理メインの事務所で働くメリット。

デメリットは、債務整理を扱っている事務所は、100％業務が債務整理のみのところがほとんど。そのため、長年勤めると別の分野に転職しにくくなることがあります。

他の分野も経験したい方は期間を決めて経験を積むのもいいかもしれません。

債務整理メインの司法書士事務所は高年収の傾向にある

債務整理メインの司法書士事務所は、平均年収や給与が高めであることが多いです。債務整理は案件の価格設定が、登記業務のように1件あたりの単価が決まっているわけではありません。返金額に対する一定の割合が報酬金というふうになります。

もちろん、案件によっては報酬が少なくなることがありますが、案件をこなせばこなした分売り上げが上がります。

債務整理メインの司法書士事務所に転職する方法

もし債務整理メインの司法書士事務所に転職

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