司法書士試験合格後の大まかな流れ
司法書士試験合格後はの大まかな流れは下記の通りです。
- 中央研修を受ける
- ブロック研修を受ける
- 司法書士会研修を受ける
- 特別研修を受ける
- 司法書士事務所へ就職する
一般的に合格後はこの流れをたどります。
中には研修の後、開業をしたり、司法書士ではない職種に就職をする方もいらっしゃいます。
しかし、そのような方はごく稀で、研修後ほとんどの司法書士は司法書士事務所へ就職しています。
新人研修の概要
新人研修は、例年12月初旬から開始されます。
しかし、今年2020年はコロナの影響で延期になり、例年7月にある試験自体が約2ヶ月後の9月に執り行われました。
研修の日程はまだ出ていませんが、研修全体がいつもより2ヶ月ほど遅れて実施されるのではないかと言われています。
研修日程は、決まり次第、司法書士会のホームページで発表されます。
下記では、研修の概要をお話していきます。
中央研修
前期と後期に分かれ実施されます。
中央研修の受講料は43,200円で、ブロック研修の32,400円と併せて支払います。
【前期中央研修】
パソコンやスマートフォンから受講する、eラーニング研修。
自身で、インターネット環境を整える必要があるため、研修までに準備をしておきましょう。
スマートフォンで受講時は、受講期間中にOSのアップデートをしてしまうと受講継続ができないようなので、注意が必要です。
【後期中央研修】
後期は、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の8箇所に分けられる集合研修です。
内容は、
- eラーニングの内容を踏まえた座学
- 訴状の作成などの実践
- グループディスカッション
などです。
基本的に、お住いの住所により受講地域を分けられますが、定員に達した場合は、違う地域になる可能性があります。
ブロック研修
ブロック研修は、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州ごとにわかれておこなわれます。
受講地域は、自身の希望を出すことが出来ますが、開業予定地での受講が推奨されています。
また、各会場には定員があるため、必ずしも希望通りになるとは限りませんので、早めに申し込みをするようにしましょう。
ブロック研修はロールプレイングなどをおこない、実務的な内容を学びます。
期間は1週間程度を用意されており、会場により日程に違いがありますので、注意が必要です。
費用は32,400円で、上記でもお話ししたように中央研修費用と一緒に支払います。
司法書士会研修
司法書士会研修は、「配属研修」とも呼ばれており、全国50の司法書士会に配属される研修です。
様々な司法書士事務所へ配属され、先輩司法書士のもとで1~3ヶ月ほど実務を学びます。
一般的に、研修費用はかかりませんが、その間給料が支給されるわけではありません。
受講は、登録を予定している司法書士会を選ぶことを推薦されています。
研修期間や時期、無いようは各司法書士会によってことなりますので、気になる方は問い合わせすることをおすすめしています。
研修する事務所は、希望を出すことができますが、希望者が多い事務所では抽選が行われることもあるようです。
特別研修
特別研修は、必須ではありませんが、8~9割の方が受講します。
特別研修を受けないと、認定考査試験が受けられません。
認定考査試験に合格すると、140万円以下の民事訴訟案件を対応できる認定司法書士として活躍の場を広げられます。
研修の内容は下記で詳しく解説しています。
就職活動のベストタイミング
司法書士の就職活動のタイミングは3つ。
①筆記試験合格後(一番おすすめ)
筆記試験合格後は就職活動を始めるベストタイミングです。
筆記試験に合格していれば口述試験も合格する確率が高いので、この時点で内定を出す司法書士事務所はたくさんあります。
また筆記試験の合格後であれば、周囲よりも早く就活をスタートできるため、人気の求人や事務所の採用活動が終わる前に応募することができます。
人気の事務所は応募が殺到するため、採用が早めに決まり求人が早々に閉じてしまうことは例年よくあることです。
今すぐ就職活動を始める意思はなくとも、人気の求人や最新の求人にすぐキャッチアップできるよう、転職サイトに登録しておくことをおすすめします。
転職サイトは司法書士の求人数が業界最大である「LEGAL JOB BOARD(リーガルジョブボード)」を推奨します。
また、近年新人司法書士に人気なのは相続・商業といった業務内容をおこなえる事務所です。
いくら希望していたとしても、相続・商業といった業務をメインとする求人の募集枠は少なく、なかなか希望通りにいきません。
なるべく早めから情報を集めて出ている求人にチャレンジできる準備をしておくことが必要です。
転職エージェントへの相談は下記よりお問い合わせください。
②口述試験発表後
口述試験合格発表後、研修までに1ヶ月程度間が空きます。
少し時間に余裕ができる間に、情報を集める方が多いです。
③研修後
全ての研修が終わってから、落ち着いて就職活動をスタートさせる方もいます。
この時期ですと、求人はありますが人気の事務所はすでに新人司法書士の採用が決まっていることもあります。
司法書士事務所の選び方
転職・就職する時に大切なのは「自己分析」です。
将来的にどんな司法書士になりたいのか
どんな業務に携わっていきたいのか
独立したいのか、勤務司法書士で働いていきたいのか?
上記の考えを明確にすることで、どこの事務所へ応募すればいいのかがわかってきます。
事務所の種類や選び方についての詳細は下記の記事でまとめています。
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そのため求人が閉じる前に応募できるチャンスが広がり、働きやすい職場に入職することができます。
ちなみに、普通の求人サイトではなく「転職エージェントサービス」を通して求人に応募すると、通常よりも内定の可能性がグッと上がることをご存知ですか?
その理由は下記の記事でまとめているので、あわせてご覧ください。
まとめ
今回の記事のまとめは以下のとおりです。
- 司法書士資格合格後は、中央研修・ブロック研修・司法書士会研修・特別研修がある
- 就職活動を始めるタイミングは3つあるが、なるべく早めにスタートさせる
- 転職に大切なのは「自己分析」
- 就職・転職準備をするなら転職エージェントの利用がおすすめ
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