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「知財部を辞めたい」と考えるよくある理由9つと辞めた後の転職先

「知財部を辞めたい」と考えるよくある理由9つと辞めた後の転職先

こんにちは。知財部の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。

知財部に勤めている知財部員の皆さまはの中には、知財部を辞めたい・転職したいと思いつつも「このまま素直に辞めていいのだろうか」と悩んでいる方、いらっしゃるのではないでしょうか?

本記事では「知財部を辞めたい」と考えている方に向けて、以下について発信いたします。

  • 現役知財部の人が知財部を辞めたいと考えるよくある理由
  • 今勤めている企業の知財部を、本当に辞めて良いのかどうか判断する方法
  • 知財部の実務経験を活かせる転職先

本記事を読めば、今勤めている企業知財部をやめた方が良いかどうか判断がつくようになると共に、知財部の実務経験が活かせる転職先も知れます。知財部を辞めるかどうか悩んでいる方はぜひご覧ください。

株式会社WILLCO 三島善太
この記事を書いた人
株式会社WILLCO 三島善太
弁理士・特許技術者などの知財や特許職種を専門としたリーガルジョブボード(株式会社WILLCO)の転職エージェント。紹介実績は業界最大級。求人票には載っていない企業・事務所の評判や口コミのお伝え、選考対策やキャリアステップのご相談など多岐に渡り転職支援をさせていただいていますので、お気軽にご連絡ください。

現役の知財部員が「知財部を辞めたい」と考えるよくある理由9つ

日ごろ私が知財部員の方の転職支援をしている中で、よく聞く「知財部を辞めたい」と考える理由をまず紹介いたします。あなたと同じような悩みを持っている方が複数いると分かれば、辞めることに対する踏ん切りもつくようになるかもしれません。

よく聞く「知財部を辞めたい理由」は、大体以下の9つです。

 

業務の幅や経験値を増やしたいから

最もよく聞くのが、「現在の職場では特定の業務や分野にしか携われないため、より業務の幅や経験を増やしたい」という理由です。キャリアアップを目指しての転職理由となります。

「知財部」と一言で言っても、所属する企業によって担当する業務内容は異なります。知財関連の業務を幅広く経験したい場合や、そもそもどのようなキャリアが知財部には用意されているのか知りたい場合は、知財部専門のキャリアアドバイザーや転職エージェントに聞いてみると良いでしょう。

もちろん私も知財部のキャリア相談や転職相談を毎日承っておりますので、お気軽にリーガルジョブボードまでご連絡いただけると嬉しいです。

 

年収を上げたいから

2つ目は、「年収を上げたいから」という理由です。企業によっては年功序列で、一定の水準からなかなか給与が上がらないというケースもあるため、年収アップを目指した転職もよくある理由です。

今の職場ではその年収でも、他の企業では大幅に年収が上がる事例もございます。職場や環境によって、その人のスキルに対する評価のされ方は大きく異なる場合があるからです。年収に不満がある場合は、他の求人も眺めてみると良いでしょう。「このスキルでこれくらいの年収がもらえる企業があるのか」と思える求人が、もしかしたら見つかるかもしれません。

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年収制度に不満があるから

特に大手企業の知財部の方からよく耳にするのは

  • 年収に限界がある点が不満
  • 役職に就かないと年収が上がらないのが不満

この2点。若い年齢の段階から高年収を狙うのが難しい側面があり、また役職に就いたとしても上限年収の相場が大体決まっていることから、このあたりの年収制度に不満を持ち、知財部を辞めるという動きも見てきました。

このような場合、大体「成果報酬」で収入が上がる「特許事務所」に弁理士として転職し、役職に囚われずに年収を上げようとする動きもよく見ます。

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今の職場だとキャリアアップが望めないから

  • 上が詰まっており役員のポストがなかなか空かない
  • 明確なキャリアパスが定まっていない

といった、キャリアアップの実現が不可能に近いというような理由もよく聞きます。勤務し続けた結果どのような未来が待っているのか、漠然とでも把握できている状態で仕事をするのは大切だと思います。

実現したいキャリアパスがあるのであれば、そのキャリアパスが叶う求人選び(職場選び)が重要になってくるので、そのあたりのリサーチが完了した上で現職を辞めるようにしたいですね。

 

弁理士資格を取得したから

「弁理士資格の取得」をきっかけに、知財部から特許事務所や法律事務所へのキャリアチェンジをしたいというケースもよくあります。知財部では、業務特性上、弁理士資格の優位性を存分に発揮することは難しい環境でもあるため、資格取得をきっかけに、特許弁理士としてのキャリアを歩み始める方もいらっしゃいます。

また特許事務所と一般企業では働き方や職場の雰囲気・給与体系などガラッと異なってくるので、「一般企業の組織体制自体がそもそも苦手」という方が特許事務所へキャリアチェンジするために、弁理士資格を取得したというお話もよくおうかがいします。

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個人の裁量で自由に業務をしたい

個人の裁量が大きい職場で働きたいという理由もよく聞きます。

知財部は、企業によっては分業制が敷かれており担当できる業務が制限されていたり、会社の方針に沿って仕事をするため、個人の意見が通りづらかったりする場合もあります。そういったケースでは、個人事業主のような形で、個人の裁量で働きやすい特許事務所に転職を考える方もいます。

また、企業によっては、在宅ワークができない企業などもあるため、就業環境面での自由を求めて、転職を検討される方も多いです。

 

他部門の関係者とのコミュニケーションが難しいから

知財部は他部門とのコミュニケーションを取るのが多いのですが、この「他部門とのコミュニケーションに苦手意識を持つ」方も結構いらっしゃいます。

あらゆる部署を横断しながら仕事を進める必要があるので、このあたりのコミュニケーションが原因で知財部を辞めたいと考えるケースは割と多いのです。

 

マーケティングや経営戦略に近い能力も求められ、それが苦痛と感じるから

知財部の業務は経営にダイレクトに関わることが多いので、必然的にビジネス面での素養も求められることがあります。マーケティングや経営戦略関連の素養ですね。

そういった側面から「もっと知財業務だけに特化した業務だけひたすらやりたい」という理由から、知財部を辞めたい動機に繋がることも。こういった、知財専門の職人気質な方は特許事務所で弁理士としてキャリアを積まれる方が多いです。

 

在宅勤務ができないから

知財部と在宅勤務の相性はあまり良くないため、知財部員の出社頻度は高いです。そのため、在宅勤務ができないという理由から知財部を辞めようと検討する方もいらっしゃいます。

一方で特許事務所は在宅勤務を推奨する職場も多いため、在宅をメインとした勤務を実現するために企業知財部から特許事務所へキャリアチェンジされるケースも多いです。

 

今の知財部を辞めるべきかどうか判断する方法

ここまで「知財部を辞めたい」と考えるよくある理由を紹介しましたが、共感できた部分もあるのではないでしょうか。

一方で「じゃあ今すぐ辞めた方がいいのか?」という疑問に対して、私なりの答えもまとめておきます。以下が判断基準になると思います。

 

部署異動や社内調整(相談)で解決ができないか確認する

「業務の幅を広げたい」「資格や専門性を活かしたい」等の希望であれば、企業規模が大きい会社に勤めている方であれば、知財部の中でもいくつかセクションや部署が分かれていると思います。別のセクションであれば経験したい内容や悩みが解決できる場合もあります。

「より働き方を柔軟にしたい」「人間関係で悩みがある」という方は、一度、社内調整をしてもらえないか、掛け合ってみることをお勧めします。

それでも希望を実現できなさそうな場合は、他の職場を検討してみても良いかもしれません。

 

会社の考え方・体制・方針を確認する

あなたの希望が実現されうる会社の体制・方針になっているのかどうか、上司に聞いてみることをおすすめします。

例えばですが、「弁理士資格をより活かした仕事がしたい」という方であれば、今後、会社の方針として、知財部で権利化を内製化していく方針があるか確認するとよいでしょう。内製化の方針があるようであれば、弁理士資格を持った方が必要となります。弁理士資格や、あなたの専門性を活かせるチャンスが、現在の職場でもつかめる可能性が高いといえるでしょう。

「会社の方針や予算の考え方に納得がいかない」という方も、一度、企業として知財部の在り方や今後どのような戦略を立てているのか、今一度確認してから判断するのがよいでしょう。

 

知財部の実務経験を活かせる転職先やキャリア

「現在の職場では希望を実現できない」と判断した場合、本格的に転職を検討するのが良いと思います。知財部の実務経験を活かせる転職先は多数あります。

そこでここからは、知財部出身者が描きやすいキャリアについて紹介します。

 

他の企業知財部へ転職する

まずは、同業界での転職です。知財部での実務経験者であれば、即戦力として活躍することができるでしょう。

①一般的な企業

企業知財部がある企業は、一般的にメーカーが多いですが、これまでの経験と親和性のある製品を扱う企業や、同業種であると即戦力として活躍できるため需要が大きいです。

②知財部立ち上げ採用をしている企業

中には、これから知財部を立ち上げる予定で、立ち上げメンバーを採用している企業もあります。より業務幅や経験値を広げたい方には、こういった募集を探すのもおすすめです。

 

ただしここで注意点が一つ。他の企業知財部へ転職するとした場合、今の職場での悩みが解消される転職先でなければなりません。人間関係の解消なのか、働き方なのか、業務内容なのか、、転職で実現したい「軸」を明確にした上で、理想となる転職先を見つけましょう。

私はそのお手伝いを日々させていただいているので、もし転職相談やキャリア相談・今の職場に関するお悩みについてご相談されたい場合は、知財部の転職エージェント「リーガルジョブボード」にお気軽にご連絡いただければ嬉しいです。

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特許事務所(法律事務所)へ転職する

知財部での経験を活かして、より専門性の高い立場で特許事務所(法律事務所)で弁理士や、特許技術者として働くという選択肢もあります。

ちなみに弁理士は弁理士資格が必要ですが、特許技術者は資格なしで就職することができます。特許技術者は弁理士のアシスタントのような立場で、弁理士業務を積みながら弁理士資格の受験勉強を並行して進めることができます。詳しくは以下の記事をご覧ください。

特許技術者とは?なり方や弁理士との違い・年収やキャリアについて解説

特許事務所と一口にいっても、下記のように、各事務所で様々な特色や得意としている分野・扱っている業務内容は異なります。

①一般的な事務所

②知財部経験を活かした企業の顧問先となって、知財部業務を代行する事務所

③スタートアップ支援をしている事務所

などなど、企業知財部のご経験がある方であれば活躍できる場所は幅広いです。企業知財部から特許事務所へ転職するケースもよく見るので、一つのキャリアとしてご検討されてみてはいかがでしょうか?

株式会社WILLCO 三島善太
この記事を書いた人
株式会社WILLCO 三島善太
弁理士・特許技術者などの知財や特許職種を専門としたリーガルジョブボード(株式会社WILLCO)の転職エージェント。紹介実績は業界最大級。求人票には載っていない企業・事務所の評判や口コミのお伝え、選考対策やキャリアステップのご相談など多岐に渡り転職支援をさせていただいていますので、お気軽にご連絡ください。