企業知財部

【有料級】企業知財部の面接選考に受かる必勝法!転職のプロが解説

by 株式会社WILLCO 宮宇地

ライター

こんにちは。知財部の転職エージェントサイト「リーガルジョブボード」の宮宇地です。

本記事では「企業知財部の面接選考に受かる必勝法」を、知財専門の転職エージェント・三島善太さんに解説いただきます。

三島さんは主に「企業知財部」への転職希望者を担当しております。本記事では、そんな三島さんに「企業知財部の内定を勝ち取る面接突破方法」を根掘り葉掘りインタビューいたしました。

企業知財部に転職しようとしている方は、本記事を読むことで面接選考の突破率が格段に上がるはずです。選考前に一読してみてください。

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企業知財部への転職難易度は年々上がっている

宮宇地:では三島さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします!知財部への面接必勝法を、余すことなく教えてほしいです!

三島:よろしくお願いいたします。任せてください。

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▲転職エージェント 三島

このインタビューで伝え切れない情報はたくさんあると思いますが、できる限り私の知っている「選考を突破するためのノウハウ」を公開します。

宮宇地:心強いです。

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▲インタビュアー宮宇地

宮宇地:本題の前にまず、知財部の転職市場について軽く認識合わせをしておきたいです。企業知財部を志望する求職者はどんどん増えているのですか?

三島:はい、増えています。最近、知財職種の転職界隈では企業知財部の人気が高まっています。

宮宇地:そうすると、自然に倍率も高くなりそうですね。

三島:そうです。なので近年、企業知財部への転職難易度は高くなってきています。また、ライバルとなる応募者の質も高いです。

企業知財部を志望する応募者は基本的に「新卒からコツコツと知財の領域で実績を積んできた方」や、同じ弁理士でも「長年知財部と取引した経験をもった経験豊富な方」が多いので。

宮宇地:そうなると、企業知財部の選考対策はより入念に行わないといけないですね。

三島:面接対策しないと、結構足元をすくわれます。なので、弊社リーガルジョブボードでも面接対策を希望する求職者さまには、しっかりとアドバイスをさせていただいております。

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三島:これからご紹介する面接突破法は、内定率をアップさせる方法だけではなく、入社後よりその企業で活躍するための基盤にもなる内容なので、企業知財部を希望する方はぜひ参考にしていただきたいです。

「熱意」と「熱意を伝える準備」が何よりも大事

三島:まずはじめに、面接選考では何が大事だと思いますか?

宮宇地:…「自分のスキルを最大限アピールすること」ですか?自分は仕事の出来る人物だと印象付けるのが大事だと思います。

三島:それもありますが、実は多くの応募者の中から頭一つ飛び出るためには「熱意」が大事なんです。

そもそも、面接まで進めたのであれば「その人のスキルについては興味がある状態」だと考えられます。なのでスキルに加え「熱意」をアピールするために、しっかり準備をしましょう!

宮宇地:「熱意」をアピールするための「準備」ですか!?

三島:そうです!採用側は「今の弊社とあなたの志向や、適性が、マッチするのだろうか?」と思いを巡らせています。

応募者をスキル一辺倒で評価するのでなく、自社で長く働いてくれる可能性が高いのか?をとても重要視しています。

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また知財部では開発・経営企画側・外部の特許事務所と常にやり取りをしなければいけないので、コミュニケーション能力が必須です。

そのため、高学歴で即戦力になるほどのスキルを持っていても、コミュニケーション能力が乏しいとなかなか面接に受かることはできません。

極端な話ですが「仕事はできるが、周りとの調和が取れない人材」よりも「学歴や仕事能力はそこそこでも、周りと調和できるコミュニケーション能力を持った人材」の方が内定率は高いんですよ。

宮宇地:特許事務所ではスキルがもっとも重要視される印象ですが、一般企業はそうじゃないんですね。

三島:そうなんです!

一般企業の知財部を受ける場合は、

  • 応募企業に対する想いやマインド
  • 既存のメンバーとうまくやっていけるのか
  • 長く企業に勤めてくれるのか

この3点が面接で見られるので、うまくアピールしなければなりません。

宮宇地:なるほど…熱量を伝えるのが大切なのはわかりました。

では、そんな熱量はどうやって伝えればいいんですか?「志望動機や自己PR」ですか?

三島:「逆質問」です。

面接突破の鍵を握るのは「核心を突いた逆質問」

宮宇地:熱量を伝える鍵は、求職者側から採用側に質問するという「逆質問」なのですね!

三島:もちろん、志望動機や自己PRでもアピールできますし、面接での質問一つ一つに対する回答でもアピールできます。このあたりは、実際に私が担当になったらしっかり教えます!

ただ一番重要なのは、「逆質問」なのです。

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採用側に刺さる逆質問をできるかどうかが、とても重要なんです。熱量は逆質問に表れやすいからです。

そしてこの「刺さる逆質問」は、企業リサーチや業務内容の吟味といった事前準備をしていなければ出てきません。

採用側に刺さる質問をすることで「そこまで調べてるのか!そこまで考えているのか!ちゃんと企業の先のことも考えられる人物だ!」と印象づけることができるんですよ。

宮宇地:なるほど!「これだけ入社したいと熱意を持って準備をしてきている」と思ってもらえることが、内定を勝ち取る鍵なんですね。

具体的にどんな準備をするのでしょうか?

三島:では、いつも私が企業知財部の面接に挑む求職者さまにお伝えしている「核心を突いた逆質問をするための準備」を特別公開します。

逆質問の準備①「新卒向け求人」を見る

三島:では「逆質問」の準備その①を話します。まず、「新卒向け求人」を調べます。

宮宇地:企業知財部に転職する場合って大体が中途採用だと思うのですが、それでも「新卒向けの求人」を見るのですか?

三島:はい。中途採用の枠で面接を受けるとしても、新卒向けの求人を見ます。リーガルジョブボードの求人だけではなく、大手求人サイトのページでも構いませんよ。

宮宇地:なぜですか!?そもそも、新卒向けの求人を見てどうするんですか?

三島:新卒向けの採用ページは、業務経験がない学生でも、業務内容のイメージが沸くように細かく書かれていることが多いからです。

宮宇地:なるほど.. 確かに、サイトによっては「先輩の声」や「働き方」についても触れていますね。写真も多いのでより雰囲気が伝わります。

三島:先輩社員のプロフィールやコメントに、その企業に入社した理由が記載されている場合が多く、その企業の文化をうかがい知る材料になるんですよ。

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宮宇地:どういった人が職場にいるのかもわかりますし、職場のイメージがしやすいですね。

三島:他に見るべきところは、会社プロフィール部分ですね。事業内容・設立・従業員数なども書かれており、ざっくりとした企業の外枠が把握できますよ。

宮宇地:中途採用で転職活動をしている場合でも、選考先の新卒向け採用ページをチェックする。さっそく斬新なノウハウでびっくりです!

逆質問の準備②企業に関するニュースをチェックする

三島:では、次は応募する企業のニュースをチェックしましょう。企業HPに記載の最新情報や、各種メディアを通して、その企業の近況を知るんです。

宮宇地:大手ならニュースになるような記事もたくさんありますよね。

三島:そうなんです!面接で唐突に「うちの会社ってどんな会社だと認識していますか?」「最近気になるニュースは?」と聞かれることがありますよね。

宮宇地:面接選考では、定番の質問ですね。

三島:その質問にその企業のニュースを回答することで、採用側に「ちゃんと調べてきてるな、ちゃんと興味持っているな」と思ってもらえるわけです。

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逆に応募先のニュースについて把握していなかったら、「無関心」と捉えられてしまう恐れもあります。特に紛争関連の情報はニュースになることが多いため、なおさら経緯を辿っておいたほうが良いです。

宮宇地:ニュースに関する情報収集は、三島さんはいつもどのように行っていますか?

三島:まずは企業HPの情報を見ます。ニュースやリリース情報が最速で掲載されますので。

企業HPを見つつ、Googleでニュース検索をすると、最新ニュースを得ることができますね。

①Google検索で企業名を検索

①Google検索で企業名を検索

②検索結果の上の【ニュース】タブをクリック

②検索結果の上の【ニュース】タブをクリック

③ニュース画面から内容をチェック

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宮宇地:なるほど、効率よく情報を集められますね。

逆質問準備③株主向け資料などの公開情報を見る

三島:では、次に「株主向け資料」の公開情報をチェックします。

株主向け資料は、企業サイトの「IR情報」というコンテンツにある場合が多いです。または、「投資家情報」または「株主・投資家の皆様へ」などの株主・投資家向けコンテンツの配下にあります。

宮宇地:これは…ボリュームが結構すごそうですよね。読み込むのはだいぶ労力が要りそうです。

三島:大変ですが「戦略」や「他社との差別化」が読み取れるので、読んでおくべきです。

「株主向け資料」は代表からのメッセージ、主要事業一覧や実績、戦略、人材育成における取り組みなど様々な内容が書かれています。

人事・組織情報も書かれている場合が多く、自分が配属される部署が企業内でどういう立ち位置なのかが分かるんです。

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宮宇地:企業について何よりも詳しく書いてある資料なんですね。

三島:あとは「中期計画」も情報を集める資料として有効ですよ。「中期計画」は、3~5年程度の中期的な計画が見られます。

「中期計画」の資料は、企業サイトの「企業情報」や「経営方針」というコンテンツにある場合が多いです。

入社してから数年かけて、応募先の企業がどのような動きを取るのかが分かるので、働き方のイメージがより明確になると思います。

株主向け資料が公開されていない企業の場合

宮宇地:中には株主向け資料が公開されていない企業があると思いますが、そういった場合はどうすればいいですか?

三島:知財部員を募集していて株主向け資料が公開していない企業の特徴は、資金調達も終えて「これから上場するぞ!」と目標を掲げて、売上を着実に伸ばしているという場合が多いです。

そんな企業の情報収集に役立つのは<企業サイト>や<代表などのインタビュー記事や動画>です。

注目されている企業の代表は、案外いろいろな媒体にインタビューが掲載されていることが多いです。企業の理念やビジョンが語られていると思うので、それらから応募先が求めている人物像を読み取りましょう。

宮宇地:「求めている人物像」を明確にし、その人物像に自分がマッチする理由をアピールできれば良いというわけですね!

三島:あとは、個人顧客向けのサービスを提供している企業の場合は、可能な範囲で「サービスや製品を実際に使ってみる」ことをおすすめします。

利用してみてのレビューを面接で話したりすると、面接で結構盛り上がります(笑)

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そもそもどのようなサービスや製品を提供しているのかを知っておくことは、応募者なら当然ですし、百聞は一見に如かずです。

逆質問の準備④組織図をみる

宮宇地:他に、情報収集に役立つものはありますか?

三島:組織図も良いですね。社内における知財部の位置づけを知れる手がかりとなるため、チェックすることをおすすめします。

例えば、知財部が管理部付きなのか、開発部付きなのか、はたまた、どちらにも存在する場合もあります。

また法務セクションの中に知財セクションがあるのか、知財部は独立しているセクションなのか…。組織図を見ることで、その知財部の役割を読み解くことができます。

宮宇地:なるほど。様々な視点から情報をみることで、役割を分析するんですね。知財部の立ち位置別の具体的な役割を教えてください。

三島:例えばですが、法務部の中に知財セクションがある場合は、まだ社内にて知財のプレゼンスを高めていくフェーズであり、知財プレゼンスを高めていくことを期待されているのかな?という読みができます。

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また開発部付きだと、開発段階から特許の出願を求められ、開発と三位一体となってより知財業界を進めていくスタンスが必要なのだと読めます。

まれに経営企画部やマーケティング部付きなことがありますが、その場合事業の方向性や社会動向を理解した上で、事業に貢献する知財活動を目指したい方が求められている印象を受けます。

宮宇地:こんなにも違いがあるんですね。

三島:そうなんです。同じ知財部でも、役割や求められることがこれほど違うのでそれを理解する必要があるんです。

逆質問の準備⑤知財情報と企業情報を照らし合わせる

三島:さて、最後です。これまで集めてきた「企業情報」と「知財情報」とを照らし合わせましょう。

宮宇地:『「企業情報」と「知財情報」を照らし合わせる』とは、具体的にどういう行動を指しますか?またそこから何がわかるのですか?

三島:その企業の出願傾向や出願分野の変化をみます。そうすることで、今後の企業の戦略予想を読み解くことができるんです。

宮宇地:出願傾向とは出願数ということですか?

三島:特許数の年数毎の増減はもちろん、出願分野が大きく変わっているなど変化をチェックするといいでしょう。

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ちなみに、すべての企業ではありませんが、特許公開公報の推移や傾向を、まとめてくれているサイトもありますので、ぜひ参考にしてください。

特許情報・特許分析レポート パテント・インテグレーション

三島:下記のサイトでは、特許公開情報の推移を調べることが可能ですよ。

特許情報プラットホーム j-platpat

宮宇地:こういったサイトがすでにあるんですね。「企業情報」と「知財情報」とを照らし合わせるときに意識することはありますか?

三島:「あれ?この分野最近すごく伸びているな?」「株主向け資料と比較して、なんでこの分野が伸びているんだろう?」といった疑問や特徴に思ったことをストックしておくことですね。

「あなたなりの弊社の知財戦略のあり方についてどう思う?」と聞かれた際の回答の根拠にしたり、「逆質問」で活かすことができます。

宮宇地:ここまで企業研究しないと引き出すことが出来ない疑問を、「逆質問」でぶつけるわけですね。

【例文あり】逆質問の考え方

ポイント③逆質問でそのリサーチを発揮しよう

三島:たくさん解説してきましたが、これで逆質問を考えるための材料は揃いました。

宮宇地:やっと、逆質問をここから実際に考えていくわけですね。

どんなふうに考えればいいのですか?

三島:今までかなりその企業について調べてきたので、その企業に対する「気になる」がたくさん集まっていると思います。その「気になる部分」から逆質問を作っていくんです。

またそれに加えて、「自分が活躍するために必要な情報を聞き出せるような質問」もできるとなお良いですね。

宮宇地:例文はありますか?

三島:例えばこんな感じです。

  • 御社の株主向け資料を拝見して、今後は●●分野に力を入れていくと知りましたが、その意図を教えていただけますでしょうか?
  • 御社の株主向け資料や中期計画資料を拝見して、「IoT分野における成長機会を捉える」との記載がありました。これまでの貴社の主力製品と異なるIoT知識をキャッチアップするために、どう皆さん自己研鑽しているのか、ぜひ、教えてほしいです。

宮宇地:なるほど!確かにそのような質問なら、「気になる部分」の質問に加え、「自分が活躍するための質問」でもあるように感じますね。

入社後のことをきちんと見据えて、今回の面接に挑んでいるような好印象を与えられそうです。

三島:もし企業リサーチや面接対策関連で困っている転職活動中の方がいらっしゃれば、ぜひご相談いただきたいです!

【回答例あり】面接選考でよく聞かれる質問

ポイント④面接でよく聞かれる質問の回答を準備

宮宇地:「企業リサーチ」と「逆質問」が万全であれば、面接選考の準備は完了でしょうか?

三島:いえいえ!逆質問は最後の一押しにはなりますが、それまでの面接内容がいまいちだと効果は発揮されません。

次は「自分自身のアピール」のための準備をしましょう。

宮宇地:具体的にどういった準備をしたらよいでしょうか?

三島:企業の面接では、履歴書や職務経歴書に沿って質問をされる傾向にあります。なので、「よく聞かれる質問」の回答を網羅していれば安心ですね。

稀に突拍子な質問が出ることはありますが、ほとんどは基本的なことを聞かれます。今から「よく聞かれる質問」をご紹介するので、面接までに回答を作っておきましょう。

基本的な質問

三島:まずは基本的なよくある質問からです。だいたい以下の質問を答えられるようにしておけばOKでしょう。

  • 自己紹介
  • 現在の職務内容(技術分野毎の出願累計)
  • 長所および短所
  • 転職しようと思った理由
  • 現在の年収、希望の年収は?
  • 入社可能時期はいつですか?
  • 英語力などの語学スキルはありますか?

志望動機や将来について

三島:続いて「志望動機」や「将来」に関する、よくある質問です。事前に整理しておかないとスムーズに答えられないので、必ず準備しておきましょう。

  • なぜ当社で知財の仕事がしたいのですか?※同業他社がある中で、なぜこの会社なのか?を答えるとよいと思います。
  • あなたのキャリアプランは?
  • どういった会社や業界を中心に転職活動をしていますか?
  • あなたは当社(当所)のビジョンに共感を持てますか?持てる場合は、どの部分に共感しましたか?

  • あなたが当社(当所)でやりたいこと・挑戦したいことは?

知財業界・知財業務について

三島:続いて「知的財産」に関する、よくある質問集です。専門的な内容になるので、入念なリサーチを行っておく必要があります。

  • これまでの知財業務の中で何が一番おもしろいと思うか?
  • 特許戦略では何が重要だと思いますか?
  • 最近興味を持った技術的テーマは何ですか?

人間性について

三島:ここからは「あなたの内面」を探るためのよくある質問集です。どの質問をされても答えられるよう、準備しておきましょう。

  • 仕事で大切だと思うこと・こだわりは?
  • まわりの方のあなたへの評価は?
  • あなたにとって仕事(働くこと)とは何ですか?
  • チームワークで働いた経験はありますか?
  • 仕事での誇れる実績や成功体験は?
  • 仕事で大きな失敗やミスをしたことは?、失敗、ミスをした場合、そこから学んだことは何ですか?
  • 転職先を選ぶ基準は何でしょうか?
  • この仕事でもっとも重要な資質は?
  • 身に付けたいスキルは何かありますか?

宮宇地:たくさんありますね..

三島:すべて用意する必要はありませんが、上の質問を見て「まったく答えられない」質問はなるべく潰していくのが大切です。練習で答えられなかったら、本番も答えられません。

つまづきそうな質問だけピックアップして、整理しておきましょう。

転職回数が多い方は、退職理由をしっかり準備

宮宇地:ここまでの面接対策で、何か気を付けることはありますか?

三島:転職回数が多い方は、退職理由の回答に気を付けたいです。転職回数が多いと、退社理由をより掘り下げて聞かれることが多いからです。

宮宇地:確かに転職回数が多いと「なぜこんなに転職しているのか?すぐ辞めてしまう人物なのか?」と企業側も不安になりますね。

三島:知財職種は一朝一夕で成果が出ない分、なおさら企業側は一度入社すれば、長く働いてほしいと思っています。

なので、嘘の内容はだめですが相手が納得するような退職理由を用意するのが大事です。

宮宇地:退職理由はネガティブな場合が多いですよね?そのまま話すと印象が良くないケースもあると思います。そういった時はどうしたらよいでしょうか?

三島:退職理由は、人間関係や職場環境など様々ですよね。そんな時はネガティブな気持ちの裏にある、「求めていること」を洗い出すことをおすすめします。

「上司と合わなかった」「残業が多くて大変だった」と嫌だったことではなく、自分の叶えたいことや、やりがいを退職理由として用意しておくと印象良く伝わりやすいですよ。

宮宇地:ポジティブな理由に変換するということですね。

【ポジティブな理由への変換例】

・会社のパワハラ気質が改善されなかった
能力を最大限に発揮するために、風通しの良い環境で働きたい

・やりがいを感じられない
今まで以上に自身のスキルを発揮し磨いていきたいので、業務の幅を広げたい

いざ、実践!

いざ、実践!

宮宇地:企業知財部に転職する際の面接選考対策ををお伺いしましたが、結構ボリュームがありましたね。

三島:そうですね。正直、求職者の方から結構大変だったといわれることもあります。ただ今回ご紹介した方法を実践した方は、企業への転職を成功させているイメージがあります。

宮宇地:確かにこれだけしっかり準備をしていると内定率がアップしそうですね!ぜひ、書類選考に通過し面接へ挑まれる方は試していただきたいです。

三島:もし、これは一人じゃ出来そうにない…やってみたけど自信がない…そんな方はぜひ私にご相談いただきたいですね。内定を勝ち取るためのサポートをさせていただきます!

面接対策や書類添削をご希望の方へ

エージェント写真

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  • 履歴書や職務経歴書などの書類対策
  • 志望動機や自己PRの書き方および伝え方のレクチャー
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業界知識が豊富で、高い専門性を持ったプロが、あなたの転職活動を全面的にサポートいたします。ぜひお気軽にご活用ください。

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  • 自身に適したスケジュールで転職活動が進められる
  • 複数の選考を並行しながら、効率よく進められる
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などがあります。転職活動に少しでも不安のある方、プロからのサポートを受けたい方は、ぜひお気軽にご利用ください。

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この記事の執筆者

株式会社WILLCO 宮宇地

ライター

リーガルジョブマガジンの士業専門ライター。士業に関する情報を分かりやすく・多くの方にお届けします。ライティングだけでなく動画編集やデザイン制作活動も展開しています。

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