弁理士

「弁理士は就職できない」は嘘である理由や就職に有利な年齢・特徴

by LEGAL JOB BOARD 三島善太

転職エージェント

担当職種:
  • 企業知財部
  • 弁理士
  • 特許技術者

こんにちは。弁理士専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。

本記事では、「弁理士の就職・転職に有利な年齢」について解説します。具体的には、以下のような内容です。

  • 就職が有利になる弁理士の特徴
  • 就職が不利になる弁理士の特徴
  • 年齢別の転職市場

弁理士の転職市場について、網羅的に知りたい方はぜひご覧ください。

▼個別相談を受付中です

弁理士として就職しやすい方・有利な方の年齢や特徴

まずは、弁理士として就職しやすくなる年齢や条件をまとめます。

以下のうち、1点でも当てはまれば就職に有利になります。

弁理士資格を取得している

弁理士資格を持っていると、就職に有利になります。有資格者というだけで、選考の突破率はグッと上がります。

弁理士試験や資格取得の難易度については、以下の記事をご覧ください。

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特許技術者の経験がある

特許技術者の経験は、就職に有利に働きます。

実際に、特許技術者として働きながら弁理士を目指す方が一定数いるのは、業界的に「実務経験」も重視されているためです。

また、多くの特許事務所では、試験関連スケジュールを優先させてくれるなど、受験生に理解があり協力的です。特許技術者については、以下の記事をご覧ください。

特許技術者の詳細

年齢が20代〜30代である

年齢が20代〜30代であれば、就職に有利になります。若手弁理士は事務所側にとって貴重な存在になるため、歓迎される傾向が強いです。

ただし、企業の場合は即戦力の経験者の募集にフォーカスしているため、実務経験が必須です。

20代、30代の転職市場など、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

>>20代弁理士の転職市場価値や年収|資格取得の難易度についても解説
>>30代未経験でも弁理士に転職できる理由や弁理士になる方法を解説

大学の理系学部の出身者

理系出身者は知財業界から歓迎されやすい傾向にあります。これは、実務に関わる知識があると見なされるためです。

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40代までの特許実務経験者

特許の実務経験者は内定が出やすく、弁理士としての就職に有利です。実務経験があれば、40代でも50代でも転職できます。

先ほどご紹介した通り、知財業界は経験重視の採用形態を取っているからです。明細書作成の経験があると、より転職に有利です。

しかし、知財業界全体では「所員の若返りを測りたい」と考えている背景もあります。特許の実務経験者がある40代・50代の方であっても、30代の方より採用ハードルが高い部分はどうしても出てしまいます。

ただ、技術的なバックグラウンドや希望年収がマッチすれば、内定を見込めるでしょう。

>>【弁理士】40代・未経験でも転職可能な理由や転職事例・求人
>>【弁理士】50代~60代の求人はある?|転職成功のコツ・ポイントも解説

「弁理士を目指すか迷っている」「弁理士を目指したいが、いつ・何からすれば良いか分からない」といった方は、弁理士・知財専門エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。情報収集のみでもご利用いただけます!

就職が難しいと言われている条件や年齢・解決策

一方で、就職の難易度が若干上がる条件も存在します。

40歳以上の実務未経験者

未経験40歳以上の場合は、比較的難易度が上がります。

しかし事務所によっては、選考先が求めている技術的なバックグラウンドや希望年収・人間性それぞれの点においてマッチングが強ければ、採用の可能性も十分ございます。

また、最近増えてきている働き方として、特許調査会社や特許庁の登録調査機関等で働く、という手段があります。明細書作成などは行いませんが、企業等で培ってきた技術的なバックグラウンドを活かせる環境でもあります。

時短勤務や在宅勤務のみの希望

事務所側としては、時短勤務や在宅勤務よりは、出社かつフルタイムを望みます。

ただ、働き方改革やコロナ禍を経て、時短勤務や在宅勤務が可能な職場が増えてきています。

>>「在宅勤務可能」な弁理士・特許事務所の求人

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特許事務や特許翻訳の経験のみの方

特許事務・特許翻訳のみの経験者は、就職に不利になってしまいます。「特許明細書の作成経験」や「弁理士としての知財業務」が、弁理士の転職市場では大切です。

そのため、もし現職で明細書作成業務を行えるようでしたら、3~5年の経験を費やすことで、就職に非常に有利になります。

もし現職で明細書作成業務を行わせてもらえない場合は、早い段階で転職活動を検討してみても良いかもしれません。

文系出身の実務未経験者

文系出身の実務未経験者は、就職に不利になってしまいます。

現状は文系出身者よりは理系出身者を優遇する事務所や企業が多い傾向です。ただ、文系出身でも、「意匠・商標弁理士」の求人であれば受かる可能性はあります。

また、エンジニアやプログラマーなど、特定の実務経験を要している方は、特許弁理士として応募が可能なケースもあります。

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就職に有利になるための解決策や手段

就職が有利でない場合でも、解決できる可能性があります。

他の職種(特許事務・特許翻訳・特許調査など)から実務経験を積んでいく

実務経験がない場合は、知財に関わる仕事を始めましょう。

業界経験を増やしていくことが大事です。

理系の通信制大学に通う

文系出身の場合、理系の通信制大学に通うことで技術的なバックグラウンドを学ぶことができます。

もし現在、弁理士試験受験生の方で余裕がある方は、理系の通信制大学に通うことをオススメします。

条件に当少しでも当てはまりそうな求人にまずは応募をしてみる

業界としては、人手不足が深刻なため、採用側でも求人条件を緩めようと考えている場合があります。

まず判断に迷ったら応募を進めてみることがオススメします。

ただ、最終的に所内の雰囲気や雇用条件等に問題がないか、しっかり確認をした上で入職を決めましょう。

エージェントに応募可能な求人を紹介してもらう

弁理士・特許技術者専門エージェント「リーガルジョブボード」にご相談いただければ、業界知識が豊富で、高い専門性を持ったプロが、あなたの転職活動を全面的にサポートいたします。

弁理士・特許技術者への転職に関連し、

  • 自分の経歴・経験で、弁理士になれるのか知りたい
  • 転職で年収がどれくらい変動するのか知りたい
  • 弁理士・特許技術者としてやっていけるのか不安

といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

弁理士試験の勉強中にやるべきこと

受験勉強中にやっておくことで有利に就職できるようになるポイントも併せてご紹介します。

研究・開発職として技術分野のバックグラウンドを蓄えておく

特許弁理士として活躍をするためには、技術的なバックグラウンドが必要不可欠となります。

現在学生の方で、弁理士資格取得を検討している方は、是非とも企業の研究・開発職を目指しましょう。

特定の技術分野に携われるメーカーや、研究所への就職を目指してみるのも一つの手です。

実務経験を積んでおく

最初にお話した通り、知財業界は経験重視の採用形態を取っています。

そのため、企業や事務所等で実務の経験を積んでおくことをおすすめいたします。

知財業界の方と繋がりを作っておく

弁理士資格合格後、知財業界の方と繋がりを作っておくだけで、就職活動をとてもスムーズに進みます。

よくあるパターンとしては、受験勉強中に、講師としていらっしゃった特許事務所の所長と仲良くなり、合格後にそのままスカウトをされるケースです。

もしくは同じ弁理士試験の受験生で、既に知財業界で働いている方と仲良くなっておくと、リファラル採用で進めてもらえ、比較的内定を出してもらいやすくなります。

未経験から弁理士・知財業界にチャレンジしたい方へ

弁理士や特許・知財に興味をお持ちの方、転職を検討している方で、

  • 弁理士や特許事務所の仕事について知りたい
  • キャリアチェンジした場合の年収目安を知りたい
  • 弁理士・特許技術者の適性があるか不安

などのお悩みをお持ちの場合、弁理士・知財専門の転職エージェント「リーガルジョブボード」にご相談ください。業界知識が豊富で、高い専門性を持ったプロがご対応いたします。

情報収集のみでのご利用も可能ですので、お気軽にお問合せください。

エージェント利用のメリット

この記事の執筆者

LEGAL JOB BOARD 三島善太

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  • 企業知財部
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  • 特許技術者

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