弁理士になるには?なり方や受験資格など知っておきたいことを解説
by LEGAL JOB BOARD 三島善太
転職エージェント
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こんにちは。弁理士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の三島です。
本記事では「弁理士になる方法や受験資格」などを解説します。
弁理士になるために知っておきたいことを解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
弁理士になるための手順は3つ
弁理士になるには、弁理士試験に合格し、実務修習を修了し、弁理士として登録する必要があります。
1. 弁理士試験に合格する
まず、年に一度行われる弁理士試験の合格を目指します。受験資格に制限はなく、学歴や国籍、年齢などによる制限はありません。
一次は短答式試験、二次は論文式試験、最終は口述試験という構成です。それぞれの合格基準を満たすことで、次の試験に進む流れです。試験の詳細はこちらの記事で解説しています。
ちなみに、弁護士資格をお持ちの方と、7年以上特許庁の審判官または審査官として審判や審査の事務に従事した方は、実務修習を修了することで弁理士資格を取得できます。
2. 実務修習を修了する
弁理士試験に合格後、弁理士として登録するためには、実務修習を修了しなくてはなりません。
実務修習とは、弁理士法によって定められた研修です。弁理士として活躍していくため、専門的応用能力を習得することが目的とされています。
詳しい内容やスケジュールについては、こちらの記事をご覧ください。
3. 弁理士登録を行う
実務修習の修了後、弁理士登録を行います。弁理士として働くのであれば、日本弁理士会への登録が必須です。
試験に合格して実務修習を修了していても、弁理士登録をしなければ「弁理士の独占業務」を行うことはできません。
登録手続きが完了すれば、晴れて「弁理士」と名乗ることができます。詳しくはこちらの記事で解説しています。
「弁理士の適性があるか不安」「自分でも弁理士を目指せるか知りたい」といった方は、リーガルジョブボードの弁理士専門エージェントにご相談ください。
特許事務所で働きながら弁理士を目指す道も
特許技術者として特許事務所で弁理士の補助業務を行いながら、弁理士合格を目指す方が一定数います。
特許技術者になるために必要な資格はありません。理系のバックグラウンドがあれば、未経験でもチャレンジしやすい職種です。
特許技術者として働きながら弁理士を目指すメリットは以下の通りです。
- 弁理士の実務を間近で学ぶことができる
- 特許事務所は弁理士受験に協力的な傾向にある
- 弁理士として就職する際に有利になる
「弁理士に関連する経験を積みながら弁理士を目指したい」という場合は、特許技術者としての就職がおすすめです。
弁理士に向いている人の特徴・適性
以下の特徴に一つでも当てはまる場合、弁理士に向いている可能性が高いです。
社会の変化に敏感で新しい物事が好き
弁理士は技術的な知識・情報だけでなく、関連法の改正などに関する最新情報をキャッチアップできる方が向いています。
また、新しいアイデア・発明に関わる仕事のため、知的好奇心が旺盛で、新しい物事が好きな方がよりやりがいを感じられるはずです。
技術分野に関する専門知識を持っている
特許に関わる弁理士であれば、何らかの技術分野に関する理系の専門知識が求められます。例えば、化学・バイオ・機械・電気・ITなどの技術分野です。
そのため、特定の分野に関して企業での開発経験をお持ちの方や、研究実績がある方には非常に向いている仕事です。
業界的にも、長年研究に携わってきた方や理系大卒以上の方が評価されている傾向があります。
英語やその他主要言語に長けている
弁理士の仕事は、国内だけでなく海外とのやり取りも発生することが多いです。
海外の代理人と電話やメールでやり取りをする機会などもあるので、英語などの語学力がある方は活躍の幅が広がります。英会話は得意でなくとも、英文読解のスキルはあるのが望ましいでしょう。
また近年では、中国語やドイツ語などのニーズも高まっています。
細かな仕事にも丁寧に対応できる
弁理士のメイン業務である特許出願書類・明細書の作成では、丁寧さや正確性が求められます。
少しのミスが権利侵害に繋がってしまう可能性もあるため、綿密に書類作成に取り組める方は弁理士に向いていると言えます。
弁理士・知財業界に転職するかお悩みの方へ
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