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弁理士と特許技術者の違いや資格の必要性について解説

弁理士と特許技術者の違いや資格の必要性について解説

2020年09月21日

こんにちは。 弁理士の転職エージェント「リーガルジョブボード」の森田です。

今回は、「弁理士と特許技術者の違い」について解説します。

弁理士と特許技術者の違いを一言で表すと「弁理士資格を持っているかどうか」です。

両者とも特許事務所に所属し、仕事内容に大きな差はありません。

しかし、年収やキャリアパスに違いが表れます。

本記事では両者の違いを詳しく解説するべく、

  • 特許業界で働く上で、弁理士資格の有無がどう影響するのか
  • 特許技術者は弁理士資格取得を目指すべきか
  • 業務面・待遇面での弁理士と特許技術者の違い

について解説します。

これから弁理士や特許技術者を目指そうとしている方や転職を考えている方は、本記事を読むことで両者の職種の概要について詳しく知ることができるはずです。

株式会社WILLCO 森田
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株式会社WILLCO 森田
弁理士や特許技術者・知財部員などの知財職種を専門とした株式会社WILLCOの転職エージェント。多数の紹介実績を持つ。希望に沿った就職・転職先の紹介や、 転職相談会・キャリアカウンセリングを随時開催中。転職のちょっとした疑問や心配ごとでもご相談いただけますので、お気軽にご連絡ください。

弁理士とは

まず、弁理士の説明から。

弁理士は、特許権・実用新案権・意匠権・商標権などの「知的財産」に関する専門家です。

主に特許事務所に在籍しています。

弁理士資格は、専権業務事項を持つ国家資格です。

主な仕事は、特許権、実用新案権、意匠権、商標権などの知的財産権を取得したい方のために、代理として、明細書作成や中間処理等の特許庁への手続き業務を行います

特許技術者とは

一方で特許技術者は、特許事務所に所属し特許実務を担当する所員で、弁理士資格を持っていない方を指します

主な仕事は弁理士と同様、明細書作成や中間処理などを担当します。

ただ、特許権などの産業財産権を取得するための特許庁への手続き業務は、弁理士が行わなければないと法律上で定められています。

そのため特許庁への手続きは弁理士の名義となります。

つまり、弁理士資格がなくても特許事務所で実務経験を積むことは可能です。

特許技術者として働きながら弁理士資格を目指すケースが多いのは、このような理由からなんです。

弁理士資格を持たないことで生じる問題

弁理士資格を持たないことで生じること

弁理士と特許技術者の違いは、弁理士資格の有無であり、担当する仕事内容には大きな差はないことがわかりました。

「それならば、弁理士資格は必要ないのでは?」

という疑問が浮かんできます。

しかし、特許業界では弁理士資格の有無があらゆる点においてさまざまな影響を及ぼします。

特許業界で働いていく上での、弁理士と特許技術者の違いや資格の有無が与える影響についてより深く解説していきます。

 

業務に生じる違い

先述したように、法律では弁理士の専権業務が定められています。

そのため特許などの出願は弁理士の名義で行われます。

つまり、特許技術者も弁理士同様に明細書作成や中間処理などの業務を行いますが、それらは全て、弁理士の指導監督の下で、弁理士の補助業務を行っているということになります。

また、出願手続きの中で、特許庁の審査官と電話や面接をする場面がありますが、それが許されているのは弁理士だけです。

特許技術者が審査官と直接やり取りすることは禁止されているからです

以上のように、特許技術者ですと、法律上の縛りにより細かい部分で制限が生じます。

 

待遇の違い

弁理士と特許技術者では、年収に違いが現れます。

以下におおよその年収目安を、弁理士と特許技術者それぞれについてまとめます。

経験年数/職種 弁理士 特許技術者
未経験 400万円〜500万円 300万円〜400万円
経験3年前後 500万円〜600万円 400万円〜500万円
経験5年前後 600万円〜800万円 500万円〜700万円
経験10年前後 800万円〜1000万 700万円程度が上限

同じ未経験の場合でも、弁理士と特許技術者では初年度から100万円以上の差があります。

また特許技術者の年収の上限は、一般的には700万円程度です。

業務内容にはそれほど違いはないものの、給与にはこのような大きな違いが現れるのです。

キャリアパスの違い

多くの方は、特許事務所に特許技術者として転職・就職し、その後、実務経験を積みながら弁理士を目指します。

弁理士資格を持っている方は、実務経験を積みながら、リーダー職やパートナーへの昇格を目指すというキャリアパスが一般的です。

こういったキャリアパスを描けるチャンスがあるのは弁理士のみです。

特許技術者の場合は、リーダー職やパートナーになる機会はありません。

組織内での信頼や成果物がどれだけ厚くても、昇進することが非常に難しいのです。

また、特許技術者は弁理士の下でしか業務を行うことができないため、独立もできません。

反対に弁理士資格を持っていることで、独立開業というキャリアパスも選択肢の中に生まれます。

特許業界で活躍するには弁理士資格を目指すべき

ここまで3つの観点で弁理士と特許技術者の違いを見てきました。

弁理士資格を持っていると「業務の幅が広がる」「年収アップ」「キャリアパスが広がる」というメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。

特許業界で活躍するためにはやはり「弁理士資格」は必須と言えます。

そのために、特許技術者として勤務しながら弁理士合格を目指す方は結構多いです。

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まとめ

以下が本記事のまとめです。

  • 弁理士と特許技術者の違いは「弁理士資格」の有無
  • 弁理士資格がなくても特許技術者として実務経験を積める
  • 弁理士になると「業務の幅が広がる」「年収アップ」「キャリアパスが広がる」というメリットがある
  • 特許業界で活躍するには弁理士資格は必要
株式会社WILLCO 森田
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株式会社WILLCO 森田
弁理士や特許技術者・知財部員などの知財職種を専門とした株式会社WILLCOの転職エージェント。多数の紹介実績を持つ。希望に沿った就職・転職先の紹介や、 転職相談会・キャリアカウンセリングを随時開催中。転職のちょっとした疑問や心配ごとでもご相談いただけますので、お気軽にご連絡ください。