認定が必ず必要ではない理由
冒頭でお話したように、認定考査はもし受けなかったとしても司法書士として活躍する方法はあります。
それは、司法書士のメイン業務はまだまだ登記業務がほとんどだからです。
司法書士の業務は登記が8割と言われており、登記業務のみを扱う事務所も多くあります。
なので、認定司法書士にならなくともキャリアアップはできるわけです。
認定考査を受けるデメリット
上記で、認定考査を必ず受けなくてもよい理由を伝えてきました。
もちろん、認定司法書士になると請け負える業務の幅も広がるので、受けたいと考える方が多いでしょう。
実際、司法書士試験合格後、多くの合格者が認定考査を受けます。
認定司法書士になるとメリットも多いですが、実は認定考査を受けることで被るデメリットが存在します。
就職のベストシーズンを逃す可能性あり
認定考査を受けると、司法書士合格者にとっての「就職黄金時代」を逃すリスクがあります。
というのも、実は司法書士募集の求人は、司法書士試験の合格発表後である「11月〜1月」が一番多く出るからです。
求人も1番多く、人気事務所の求人も出ているこの時期を逃すのは、非常にもったいないです。
認定考査の後にも求人は増えますが、人気の企業や事務所は「すでに新人司法書士の数が足りている」状態になっていることも。
年中何かしらの求人は出ていますが、事務所も「新人の司法書士を取りたい!」と意識的に考えているのは、やはり11月~1月の求人が多いです。
認定考査の勉強と一緒に就職活動も行ない、ベストシーズンを逃さないように注意が必要です。
認定司法書士としての業務があまりない
認定司法書士になると、簡裁訴訟代理人として簡易裁判所における訴額140万円以下の民事事件を扱えるようになります。
司法書士が対応する裁判業務は債務整理+過払金請求が多く、その他の大きな裁判はやはり基本的に弁護士が行います。
『認定考査に合格したけど、入社した事務所が不動産登記に強く、結局今まで認定司法書士としての業務をしていない。』
そういったお話もよく聞きます。
したがって、膨大な勉強量や時間をかけて認定考査を受ける必要があるのかどうか、しっかりと見極めなければいけないでしょう。
認定考査を受ける必要がある人
では逆に、認定考査が必要になる場合についてまとめます。
それは、「債務整理を生業としている事務所に入りたい場合」や、「将来的に債務整理メインの事業で独立したい場合」です。
また、やはり認定司法書士になっておくと書類上では箔がつきますし、今後どういう扱いになるかもわかりませんので、余裕がある人は受けておいたほうがよいでしょう。
もちろん、ここまでお話してきたように、認定考査を受けるのなら就職黄金時代を逃さないように注意が必要です。
とはいえ、就職活動を優先して認定考査を受けるタイミングを逃すのもまたリスク。認定司法書士になる必要があると判断した場合は、迷わず受けることをおすすめします。
転職先(司法書士事務所)の選び方
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試験合格直後は、ほとんどの方が、最初の就職先について悩みます。
もし司法書士事務所の選び方で悩んでいる方は、下記の記事も参考にすると良いでしょう。
自分と合わない事務所を選んでしまうと「入ってみたらブラック事務所だった」「提示された額より給料が少なかった」など、大きく後悔をする恐れがあります。
もし事務所選びで悩んでいる方は、転職エージェントサービスを利用することをおすすめします。
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最後に
同期たちが受けているからという理由で認定の勉強に入る方も多いのではないでしょうか?
せっかく時間をかけて勉強するのなら、将来の自分のためになると分かった上で認定考査を受けたいですよね。
自分自身は認定司法書士になることが必要なのかどうかを、もう一度よく考えてみましょう。
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